清野智

清野 智（せいの さとし）: その軌跡と貢献

清野智氏は、1947年9月30日に宮城県仙台市に生まれました。父親は国鉄の勤務で、家族は福島県出身です。少年時代の彼は、3歳から小学校3年生までの期間を福島で過ごし、その後仙台に戻りました。教育は仙台市立東華中学校、宮城県仙台第一高等学校を経て、東北大学法学部を卒業します。大学時代には、姉の勧めで放送研究部に加入し、そこで出会った仲間の中には、後にKDDIの代表取締役社長を務める小野寺正氏がいました。

彼のキャリアのスタートは1970年4月、日本国有鉄道に入社したことから始まります。入社して3年目にはコンピュータ部に配属され、その後、天王寺鉄道管理局や仙台鉄道管理局で旅客課長、総務部長などの役職を経験しました。1987年には国鉄分割民営化によって東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）に入社し、そこで総務部長を務めました。

1992年には財務部長に就任し、1994年には人事部長に昇進。1996年6月には、取締役として人事部長と人材開発部長を兼任します。最終的に2000年6月には常務取締役となり、さらには2002年6月には代表取締役副社長として総合企画本部長も兼任することになります。その後、2006年4月に代表取締役社長に就任しました。

彼の社長在任中に、2011年に起きた東日本大震災に際しては、陣頭指揮を執り、JR東日本の復興に尽力しました。2012年4月には取締役会長に就任し、2018年4月には顧問に就任しています。

社外活動と受賞歴

清野氏は社外活動においても非常に多忙です。2002年からはジェイアールグループ健康保険組合理事長、2012年からは株式会社東日本大震災事業者再生支援機構の社外取締役としても活躍。その後、国際鉄道連合会長に就任し、さらに東北電力の社外取締役、日本ショッピングセンター協会会長や日本郵政株式会社の取締役、東北観光推進機構の会長、国際観光振興機構の理事長、公益財団法人日本野球連盟の会長など、数多くの役職を歴任しています。

また、彼の功績は多くの受賞によっても評価されています。2008年にはベストファーザー賞、2012年には毎日経済人賞を受賞しました。そして、2024年の春の叙勲では旭日大綬章を受章する予定です。

現在も清野智氏は、2023年4月に独立行政法人国際観光振興機構の非常勤顧問、6月には東日本鉄道文化財団の会長に就任し、活躍の場を広げています。彼の多岐にわたる経験と貢献は、鉄道業界だけでなく、多くのビジネス分野にも大きな影響を与えています。

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