清音駅

清音駅（きよねえき）

清音駅は、岡山県総社市清音上中島に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）と井原鉄道の接続駅です。

乗り入れ路線

JR西日本の伯備線と、井原鉄道の井原線が乗り入れています。当駅と総社駅の間は、両線が同一の線路を共有する重複区間となっています。駅番号はJRの駅にのみ「JR-V06」が割り当てられています。

歴史

1925年（大正14年）2月17日：国有鉄道伯備南線が倉敷駅 - 宍粟駅（現・豪渓駅）間で開業した際、同時に設置されました。
1928年（昭和3年）10月25日：線路名称改定により、伯備南線が伯備線に改称され、当駅もその所属となりました。
1971年（昭和46年）10月1日：貨物の取り扱いが廃止されました。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物の取り扱いが廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となりました。
1992年（平成4年）11月1日：みどりの窓口の営業が開始されました。
1999年（平成11年）1月11日：井原鉄道井原線の総社駅 - 当駅 - 神辺駅間が開業しました。
2007年（平成19年）
6月27日：JR（西口）改札、井原鉄道側とのJR中間改札にICOCA対応の簡易型自動改札機が導入されました。
9月1日：ICカード「ICOCA」の利用が可能となりました。
2010年（平成22年）2月1日：総社市による東口広場整備事業が完成し、東口が設置され、使用を開始しました。井原鉄道跨線橋が東西自由通路となり、改札外のエレベーター、JR中間改札口の簡易型自動改札機が追加整備されました。
2021年（令和3年）
2月28日：この日をもって、みどりの窓口が営業を終了しました。無人化に伴い、駅スタンプの設置、「パーク&ライド」の営業も終了しました。
3月1日：JR西日本の駅がこの日より終日無人駅となりました。

駅構造

地上駅で、配線上は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合計2面3線です。島式ホームは、1面の北側をJR線の1・2番線ホーム、南側を井原鉄道線の井原1・2番線ホームに分け、JR中間改札・井原鉄道駅舎で仕切ることで、2面5線として利用されています。

JR駅舎は単式の3番のりば側（西口）に設けられており、島式ホームへは改札内外の2本の跨線橋で連絡しています。井原鉄道駅舎は島式ホーム上、JR中間改札の南側にあり、改札外の跨線橋で東口・西口に連絡しています。

JRの駅は倉敷駅が管理する無人駅です。

井原鉄道の駅は委託駅であり、2014年3月以前は携帯型乗車券類発行機で乗車券・入場券を発売していましたが、2014年4月の消費税率引き上げに伴う運賃改定の際、印刷済みの常備券・補充券による発売に移行し、入場券は一旦発売を終了しました。

2016年7月頃にタブレット端末にプリンタを接続した乗車券類発行機で乗車券・入場券を発売するようになり、常備券での販売は終了しました（矢掛駅・井原駅・神辺駅も同様。補充券については継続）。

井原鉄道線とJR伯備線の上り（岡山方面）の乗り換えはJR中間改札経由の平面移動が可能ですが、井原鉄道線とJR伯備線の下り（高梁方面）の乗り換えは階段もしくはエレベーターで南北どちらかの跨線橋を渡る必要があります。

JR駅・井原鉄道駅とも、当初は西側からしか入ることができませんでしたが、2010年2月、南側の井原鉄道跨線橋を東側に伸ばすことで駅東口が設置されました。東口整備事業の一環として島式ホーム上・井原鉄道駅舎の北側にもJRの簡易改札機と券売機が設置され、南側跨線橋から直接JR改札内へ入場することができるようになりました。

JR線ではICOCAが利用可能です。

のりば

1番線：JR伯備線上り（岡山方面）
2番線：井原鉄道井原線
3番線：JR伯備線下り（高梁方面）

JR・井原鉄道の1・2番線は、それぞれ同一線路ですが、井原鉄道駅舎およびJR中間改札で区切られています。元々は駅舎側の下りホームを1番のりばとして順に付番していましたが、2019年3月16日のダイヤ改正に合わせて駅舎反対側から順に付番する形に変更されました。

原則として、3番線をJR伯備線下り列車、2番線を井原鉄道井原線上下線列車、1番線をJR伯備線上り列車が通ります。以前は、当駅で特急の通過待ちを行うJR線列車が2番線に入っていましたが、2009年10月のダイヤ修正では設定が無く、2番線は井原鉄道井原線の列車が通行するのみです。また、井原線の列車同士の行き違いがある場合は、下り列車が1番線、上り列車が2番線を使用します。

入線メロディは、JRが全ホームとも「汽車」のアレンジ、井原鉄道線ホームは同社オリジナルメロディ（井原鉄道全駅共通）です。

利用状況

JR西日本の一日平均乗車人員は以下の通りです。

井原鉄道井原線の2005、2007、2009、2011、2013、2014 - 2018年は乗降調査未実施のためデータはありません。

駅周辺

国道486号
岡山県道24号倉敷清音線
岡山県道189号清音停車場線
岡山県道270号清音真金線
金田一耕助の小径

バス路線

現在はバスの乗り入れはありませんが、かつてはバスのりばが駅前にあり、以下の路線が乗り入れていました。

JRバス中国 - 大阪駅・USJ行き（吉備エクスプレス大阪号）
中国ジェイアールバス運行便のみ乗り入れていましたが、運行区間短縮により2009年9月30日をもって乗り入れ終了。
井笠鉄道 - 倉敷駅北口行き、備中箭田・矢掛行き
井笠鉄道のバス事業廃業により、2012年10月31日をもって運行終了。井笠鉄道に移管前は中国ジェイアールバス矢掛線だった。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）
伯備線：倉敷駅 (JR-V05) - 清音駅 (JR-V06) - 総社駅 (JR-V07)
井原鉄道
井原線：総社駅 - 清音駅 - 川辺宿駅

当駅 - 総社駅間は井原鉄道井原線の第2種鉄道事業区間でもあります。

金田一耕助との関連

横溝正史の小説『本陣殺人事件』で金田一耕助が初登場の際に降り立った「清―駅」のモデルとなった駅として知られており、ウォーキングコース「金田一耕助の小径」の始点であり、コスプレ・イベント「1000人の金田一耕助」の出発点となっています。

外部リンク

清音駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
清音駅 - 井原鉄道

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