清風南海中学校・高等学校

清風南海中学校・高等学校

概要

大阪府高石市に位置する清風南海中学校・高等学校は、学校法人清風南海学園が運営する男女共学の中高一貫校です。併設型ですが、中学からの内部進学生と高校からの外部進学生は、それぞれ異なるクラス編成で教育が行われます。系列校である清風中学校・高等学校と教育方針や行事など多くの点を共有しています。

建学の精神・教育方針

「徳・健・財」の三拍子揃った人物育成を目指し、社会貢献できる人材の育成に力を入れています。勤勉さ、責任感、自立心を育み、仏教に基づいた宗教教育を通して、誠実で希望に満ちた、社会から信頼される人材の育成を目指しています。

教育目標と清風南海魂

教育目標は、「清風南海魂」を体得し、社会から信頼される人物を育成することです。「清風南海魂」とは、正しい判断力、断行力、敬神崇祖の念、節制、精進努力、礼節、正確な生活、そして常に自利利他を心がける精神力を指します。

歴史

清風南海高等学校の前身は、南海電気鉄道の企業内高校であった南海高等学校です。1960年代初頭、生徒数の減少により廃校の危機に瀕していましたが、地域からの高校新設の要望と、清風学園理事長の高校新設構想が合致し、南海学園が清風学園に譲渡される形で、1963年に清風南海高等学校が開校しました。1983年には中学校を併設し、中高一貫教育を開始、1999年から中学校、2002年から高等学校が男女共学となりました。

施設とアクセス

高石市綾園に位置し、南海本線北助松駅、高石駅から徒歩圏内です。自転車通学は一定の条件を満たした場合に許可され、スクールバスも運行されています。スクールバスは泉北高速鉄道線、JR阪和線、南海高野線、近鉄長野線の複数の駅から運行されています。

象徴

校章は旧制第一高等学校の校章を基にデザインされており、系列校の清風高等学校と同じです。2023年には創立60周年を記念してロゴマークが制定されました。校歌は清風中学校・高等学校と同じです。制服は2019年度から菅公学生服社製の新しい制服が採用されています。男子は詰襟、女子はセーラー服（中学）またはブレザー（高校）が採用されています。頭髪規定は、仏教教育に基づき、男子は原則として丸刈りです。

課程・学科・コース

中学校にはスーパー特進コースと特進コースがあり、高等学校には普通科にスーパー特進コース、特進コース、3か年特進コースが設置されています。スーパー特進コースは難関国立大学、特進コースは難関国立大学への進学を目指します。3か年特進コースは中学からの内部進学生とは別に編成され、国公立大学進学を目指します。

生徒募集

中学校はスーパー特進コースと特進コースで約270名、高等学校は3か年特進コースで40名を募集しています。A入試とB入試があり、海外帰国生入試も実施されています。入学試験は学力検査が中心で、高校入試には個人報告書または成績証明書も必要となります。中学校入試では、志望コースで不合格でも、別のコースへの繰り上げ合格があります。また、専願と併願の受験区分があります。

学校生活

朝礼では般若心経の読誦と早朝テストが行われます。中学校では週1時間のホームルームがあります。生徒会は設置されていませんが、行事ごとに委員会が作られます。「文化芸術の日」という文化祭のような行事が行われますが、部外者の入場は制限されています。部活動は週2～3日制で、文化部は中高合同の部も多いです。

不祥事

2007年には文部科学省から履修漏れの通達を受け、時間割が変更されました。

関係者と組織

同窓会組織として金剛会と東京金剛会があり、保護者組織として清風南海学園教育後援会があります。PTAは設置されていません。

系列校・姉妹校

系列校として清風中学校・高等学校、清風情報工科学院があります。海外には複数の姉妹校があります。

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