渡辺みなみ

渡辺みなみ：多才な元キャスター、フリーアナウンサーの軌跡

プロフィール

渡辺みなみ（わたなべ みなみ）は、1957年10月21日生まれ、北海道札幌市出身の元キャスターであり、フリーアナウンサーです。オフィス・トゥー・ワンに所属していました。

生い立ちと学歴

北海道教育大学教育学部附属札幌小学校・中学校を経て、北海道札幌南高等学校に進学。高校2年生時にアメリカ・ニューヨーク州のハイスクールへ交換留学生として1年間留学しました。帰国後、1年遅れて高校を卒業。お茶の水女子大学教育学部史学科に進学し、3年生の時に英語力を買われ、総理府主催の『青年の船』で、約30人の若者のコーディネーターを務めました。

キャリア

大学卒業後、外資系広告代理店『J・ウォルター・トンプソン』に翻訳・同時通訳として入社。しかし、入社1年目に母親が倒れたことをきっかけに退社し、札幌へ戻り看病。母親の病状が回復したため、再び東京へ戻り、1982年からフリーの通訳となりました。イタリアのファッションデザイナー、ルイジ・コラーニの専属通訳なども務めました。

テレビの世界へは、通訳の仕事を通じて知り合った人の紹介で、1983年頃から通訳を本業としたまま、テレビの仕事も始めました。「久米宏のTVスクランブル」（日本テレビ）のアシスタント、「おはよう!CNN」「おはようTODAY」（共にテレビ朝日）などのキャスターを務めました。また、J-WAVE開局から1990年までナビゲーターも担当。「ニュースステーション」（テレビ朝日）では、『チェック・ザ・ステーション』コーナー担当やニューヨーク駐在キャスターとして活躍しました。

私生活

1985年9月に同い年の男性と結婚しましたが、1989年5月に離婚。その後、1990年にアメリカ・ヒューストンで日本人医師と再婚。現在もヒューストンに在住しています。1991年に長女、1992年に次女を出産しています。

人物像

実家は、札幌で最も古い写真館の『渡辺写真館』です。『みなみ』という名前は、南極観測船『宗谷』が出航した日に生まれたことに由来します。

大学受験では、お茶の水女子大学の他に、上智大学、慶應義塾大学、津田塾大学にも合格。進学先に東京の大学を選んだのは、高校を1年遅れて卒業したため、以前の同級生と同じ大学へ進学することを避けたかったからだと語っています。お茶の水女子大学を選んだのは、少人数制のアットホームな雰囲気や、北海道出身の入学者が少なかったことにも惹かれたからだそうです。

フリーの通訳になったのは、父親が早くに亡くなっていたため、母親が倒れた際にいつでも帰省できるように、自由に働ける職業を選んだといいます。大学卒業後、大学院進学を希望した際に母親から反対されたことや、東京に戻る際に母親と口論になったエピソードを、「気の強い女同士の言い争い」と振り返っています。

「久米宏のTVスクランブル」では、インカムでキューを伝えたり、ビデオテープを入れる役目を担い、その際の笑顔が人気を博しましたが、渡辺本人は「テレビに出ていると言っても、ほんの一瞬」と戸惑いを語っています。

趣味はケーキやお菓子作りで、関連の著書も多数あります。1987年には、フランスの国立高等製菓技術学校で夏季講座を受講するなど、本格的に製菓技術を学んでいました。

著書

みなみさんのケーキノート （主婦と生活社、1990年11月）
みなみさんの素敵にケーキ　（主婦と生活社、1993年5月）
あまいテーブル （主婦と生活社、1995年12月）
みなみさんの子育ては素敵! （主婦と生活社、1996年7月）
みなみさんの幸せケーキ （筑摩書房、1997年12月）

出演

テレビ

久米宏のTVスクランブル（日本テレビ）- アシスタント
おはよう!CNN（テレビ朝日）- キャスター
おはようTODAY（テレビ朝日）- キャスター
ニュースステーション（テレビ朝日）- 『チェック・ザ・ステーション』コーナー担当、ニューヨーク駐在キャスター

ラジオ

ICHIDA EXPONENTIAL LOVE -Every Little Kiss- （J-WAVE） - 1988年10月（開局時）～1990年

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