所司和晴

所司和晴 (しょし かずはる)のプロフィール

所司和晴は1961年10月23日に東京で生まれ、千葉県で育った将棋棋士です。彼は将棋界での豊富な経験と独特の棋風を持ち、特に柔軟な指し回しが特徴です。平野広吉七段のもとで学び、棋士番号172を持つ彼は、1995年に棋士としての道を歩み始め、現在は将棋界の重要人物として知られています。

将棋棋士としての経歴

所司は1985年度、関東奨励会で見事に9連勝を達成し、四段に昇格しました。第45期C級2組順位戦では9勝1敗の成績を収め、3位でC級1組に昇格し、15期にわたって在籍しました。しかし、2010年4月にはC級2組順位戦で降級点を受けたためフリークラスを宣言。2010年には現役勤続25年の表彰を受けました。

棋風と著作

所司は特に「定跡伝道師」として知られています。多くの定跡を研究し、平手から駒落ちまで幅広く対応可能な指し回しを披露します。彼が監修した「東大将棋ブックス」シリーズはその代表的な著作です。なお、彼は詰将棋に対して懐疑的であり、米長邦雄永世棋聖の持論を否定したこともあります。

人物と活動

将棋連盟の理事選挙に2005年に立候補したものの落選し、その後は将棋情報の発信をmixiで行っています。また、東京アマチュア将棋連盟の顧問としても活動しています。彼が運営する「所司一門将棋センター」を含む株式会社棋創社の社長でもあり、同社は2019年にトリプルアイズに全株式を取得されました。

2017年には自宅が火災に遭い全焼しましたが、本人や家族は無事でした。退院後にはお礼と謝罪のコメントをブログに投稿しました。さらに2010年からは将棋ペンクラブ大賞の最終選考委員も務めています。

国際的な将棋界での実績

所司は多様な将棋類にも精通しており、将棋・チェス・シャンチー・チャンギ・マークルックといった5種類を同時に指すことができます。シャンチーでは日本の第一人者として国際的にも知られており、1999年には世界シャンチー選手権で優勝し、棋聯大師の称号を獲得しました。また、アジア競技大会にも日本代表として出場しています。

趣味と特技

ゲームにも精通しており、特にアーケードゲームや家庭用ゲームを楽しみます。最近は「ソウル・サクリファイス」などのバトルアクションゲームに夢中です。また、器械体操が得意で、若い頃にはマット運動の後方転回を得意としていました。

弟子とその成長

所司和晴は多くの弟子を持ち、7名の棋士と4名の女性棋士を輩出しています。中には中国在住の外国人初の奨励会員、張鑫（ツァンシン）もいます。そのため、彼は「平成の名門」と称されることもあります。

昇段履歴

• - 1978年：6級（奨励会入会）
• - 1980年：初段
• - 1985年：四段（プロ入り）
• - 1987年：五段
• - 1992年：六段
• - 2005年：七段

主な著作と監修

所司和晴は多くの著書があり、特に囲碁や将棋に関する著作が目立ちます。著名な作品には「シャンチー（中国将棋）入門」や「駒落ち定跡　決定版」があります。また、最近では「マイナビ 激指 定跡道場4」の定跡監修にも携わりました。

所司和晴の将棋界における影響力は計り知れず、彼の指導の下で多くの才能が育っています。今後の活躍にも、将棋ファンの注目は集まり続けることでしょう。

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