渡部弘晃

渡部弘晃（わたなべ ひろあき）は、1991年9月18日生まれ、北海道岩見沢市出身の元スキージャンプ選手です。東京美装グループに所属していました。

幼い頃、幼馴染がジャンプをしていた影響で、小学校から美流渡ジャンプ少年団でスキージャンプを始めました。中学3年生の時にジュニア指定強化選手に選ばれ、雪印杯ジュニア組や宮様スキー大会ラージヒル少年組で優勝を果たしました。また、FISカップを兼ねた大会にも出場し、ポイントを獲得しています。

札幌日大高校に進学後も、コンチネンタルカップやジュニア世界選手権に出場し、着実に実力を伸ばしました。2009/10シーズンには、サマージャンプ大会や国体少年組で優勝を重ねています。

日本大学に進学後、ユニバーシアードに出場し、ラージヒル20位、ノーマルヒル16位という成績を残しました。2012/13シーズンには、コンチネンタルカップで上位入賞を果たすなど目覚ましい活躍を見せ、ワールドカップ札幌大会に初出場を果たしました。その年の国体成年A組や全日本選手権ラージヒルでも優勝を飾るなど、飛躍の年となりました。

その後、東京美装グループに入社し、社会人選手として競技を続けました。2017/18シーズンには、鹿角サマージャンプ大会で社会人初の優勝を飾り、以降3連覇を達成しました。2019/20シーズンには、コンチネンタルカップで3位入賞を果たし、ワールドカップにも出場しました。

2020/21シーズンは、国内の冬季戦12試合で、優勝3回を筆頭に全試合で10位以内の安定した成績を残しました。2021/22シーズンも、国内の冬季戦で2勝を挙げています。

2023/24シーズンには、名寄サンピラー国体記念サマージャンプ大会で優勝しましたが、2024年3月に現役引退を表明しました。

主な成績は以下の通りです。

ジュニア世界選手権

2009年シュトルブスケ・プレソ大会（スロベニア）
男子個人 40位
男子団体 6位（伊藤謙司郎、鈴木翔、渡部弘晃、作山憲斗）

ワールドカップ

最高順位 28位（2019/20シーズンまで）

サマーグランプリ

最高順位 18位（2021シーズンまで）

コンチネンタルカップ

通算 3位1回（2019/20シーズンまで）

ユニバーシアード

2011年エルズルム大会（トルコ）
個人ノーマルヒル 16位
個人ラージヒル 20位

国内大会

2007年
第47回雪印杯全日本ジャンプ大会ジュニア組 優勝
第78回宮様スキー大会国際競技会ラージヒル少年組 優勝
2009年
第21回国際蔵王ジャンプ大会NHK杯 優勝
第27回札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会少年組 優勝
第10回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会少年組 優勝
2010年
第65回国民体育大会冬季大会スキー競技会少年組 優勝
2013年
第68回国民体育大会冬季大会スキー競技会成年A組 優勝
第91回全日本スキー選手権大会ラージヒル 優勝
2014年
第87回全日本学生スキー選手権大会男子1部 優勝
2017年
第12回鹿角サマージャンプ・コンバインド大会スペシャルジャンプ男子組 優勝
2018年
第13回鹿角サマージャンプ・コンバインド大会スペシャルジャンプ男子組 優勝
2019年
第60回雪印メグミルク杯全日本ジャンプ大会成年組 優勝
第14回鹿角サマージャンプ・コンバインド大会スペシャルジャンプ男子組 優勝
2020年
第62回HBCカップジャンプ競技会男子組 優勝
第61回雪印メグミルク杯全日本ジャンプ大会成年組 優勝
第75回国民体育大会冬季大会スキー競技会成年B組 優勝
2021年
雪印メグミルクカツゲンカップ2021ジャンプ大会 優勝
第92回宮様スキー大会国際競技会ラージヒル成年組 優勝
第22回伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会 優勝
第53回名寄ピヤシリジャンプ大会男子組 優勝
2022年
第93回宮様スキー大会国際競技会ラージヒル成年組 優勝
2023年
* 第20回名寄サンピラー国体記念サマージャンプ大会 優勝

渡部弘晃は、数々の大会で素晴らしい成績を残し、日本のスキージャンプ界に貢献しました。

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