港北警察署

港北警察署：横浜市港北区の治安を守る拠点

横浜市港北区に位置する港北警察署は、神奈川県警察が管轄する警察署の一つです。横浜市警察部第二方面に所属しており、同市内の警察署の中でも最大規模を誇ります。

広範囲な管轄区域と多様な業務

港北警察署は、神奈川県内で最も人口の多い警察署管轄区域の一つであり、約36万人の住民の安全と治安を守る重要な役割を担っています。その結果、年間を通して非常に多くの事件・事故に対応しており、特別捜査本部が頻繁に設置されるほどです。署員数は300名を超え、県内でも有数の規模を誇り、署長には豊富な現場経験を持つ警視正が任命されています。

管轄区域内には、新横浜駅を中心とする横浜市中心部の一部が含まれており、横浜国際総合競技場や横浜アリーナなどの大規模施設があり、大規模なイベントや催事における雑踏警備も重要な業務となっています。さらに、東急東横線沿線には古くからの繁華街が存在し、多くの主要幹線道路が交差する交通の要所でもあります。特に新横浜駅周辺は、警察本部により歓楽街総合対策重点取締地区に指定されています。

こうした状況を踏まえ、港北警察署には機動捜査隊の港北分駐所や管区機動隊が配備され、新横浜駅構内には鉄道警察隊の新横浜分駐所も設置されています。大規模な警備事案への対応能力強化のため、警備部門の体制強化にも力を入れています。

最新の設備と充実した体制

庁舎は老朽化のため、平成22年（2010年）4月1日に現在地に移転しました。新庁舎は地下に拳銃射撃場を備えるなど、最新の設備を導入しています。平成29年（2017年）以降は、街頭犯罪抑止対策として、街頭防犯カメラを運用するなど、地域住民の安全確保に積極的に取り組んでいます。

組織面では、署長（警視正）を筆頭に、副署長、地域・会計・刑事兼生活安全・警備担当の各次長、そして警務課、留置管理課、会計課、生活安全課、地域課（3課）、刑事課（2課）、交通課、警備課の11課体制で構成されています。地域課には警ら用無線自動車や小型警ら車が配備され、迅速な対応体制が敷かれています。

交番とNシステム

港北警察署は、管轄区域内に多数の交番を配置し、地域に密着した活動を行っています。主な交番としては、菊名駅前交番、大倉山交番、樽町交番、綱島駅前交番、日吉本町交番、日吉駅前交番、日吉東交番、下田交番、吉田口交番、小机交番、仲手原交番、菊名池交番、高田交番、新羽駅前交番、新横浜駅前交番などがあります。

また、港北区内には複数の自動車ナンバー自動読取装置（Nシステム）が設置されており、交通犯罪の抑止にも貢献しています。

沿革

港北警察署は1967年4月1日に神奈川警察署から分署として発足しました。その後、管轄区域の変更や都筑警察署の分署など、幾度かの組織変更を経て、現在の体制に至っています。特に、2020年3月には日吉東交番が新設されるなど、地域ニーズに対応した体制強化が図られています。

港北警察署は、今後も港北区の安全と治安を守るため、地域住民との連携を密にし、様々な課題に対応していくことでしょう。

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