港区立郷土歴史館

港区立郷土歴史館について

港区立郷土歴史館は、東京都港区白金台に位置する郷土史の博物館です。この博物館は、1938年に完成した旧国立公衆衛生院の建物を改修し、耐震補強やバリアフリー化を行った後、複合施設「ゆかしの杜」として2018年11月1日にオープンしました。それ以前は港区立三田図書館の4階にあった港区立郷土資料館が、この館にその所蔵品を移設されました。

建物の概要

この歴史館の建物は、東京大学の建築学科で教授を務めていた内田祥三の設計によるもので、特に「内田ゴシック」として知られるゴシック様式のデザインが特徴です。装飾にはスクラッチタイルや連続アーチが施されており、詳細な造形が目を引きます。特に中央ホールには天然大理石の床や美しいデザインの天井、階段があり、訪れる人々にその美しさを印象づけています。また、建物の隣には東京大学医科学研究所があります。

常設展示

港区立郷土歴史館の常設展示は、主に三つのテーマに分かれています。1つ目は「海とひとのダイナミズム」で、港区と海の関わりについて理解を深めることができます。2つ目は「都市と文化のひろがり」で、江戸時代の港区の文化的な様子を探ることができます。そして3つ目は「ひとの移動とくらし」で、近現代における港区の歴史に焦点を当てています。これらの展示を通して、港区の歴史や文化の豊かさを学ぶことができます。

利用案内

港区立郷土歴史館の開館時間は、午前9時から午後5時で、土曜日は午後8時まで延長されます。反面、展示室の入室は閉館の30分前まで受け付けており、毎月第3木曜日と年末年始（12月29日から1月3日）には休館します。観覧料は大人が300円、小・中・高校生は100円で、旧講堂など常設展示室以外の場所の見学は無料です。加えて、港区民は特定の日に無料で入館することもできます。

交通アクセス

博物館へのアクセスは非常に便利です。東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線の白金台駅からは徒歩1分の距離にあります。都営バスや東急バスの「白金台駅前」停留所も近く、アクセス良好です。

近隣施設

周辺には、東京大学医科学研究所や東京都庭園美術館、八芳園、国立科学博物館付属自然教育園など、訪れたい施設が多数存在します。

まとめ

港区立郷土歴史館は、歴史を学びながら特に美しい建築を楽しめる場所です。海と市民、都市文化の関係を理解し、港区の豊かな歴史を深く知るための貴重な機会を提供します。訪れる際は、是非その魅力を実感してみてください。

もう一度検索