都営地下鉄三田線

三田線について

三田線（みたせん）は、大都市東京の交通を支える重要な鉄道路線であり、東京都品川区の目黒駅と板橋区の西高島平駅をつなぎます。この路線は、東京都交通局が運営する都営地下鉄であり、開業当初は「都営6号線」と呼ばれていました。一般的には、都営三田線の名称で広く知られています。路線名の由来は、終着駅の三田駅（港区芝）に由来し、この周辺の地名を反映しています。また、車両の色や路線図、乗り換え案内でも「ブルー」とされるラインカラーを使用しており、路線記号は「I」です。

概要

三田線は、東京特別区部の南部から日比谷や大手町といった都心部を通り、北西部の板橋区までをおおむね南北にカーブを描いて走行しています。この路線は、東急目黒線や相鉄新横浜線、相鉄本線、相鉄いずみ野線と直通運転を行うため、多くの利用者に利便性を提供しています。三田線は高島平駅方向から開業されたものの、現在の起点は目黒駅であり、2000年9月からそのサービスを開始しました。

さらに、三田線はワンマン運転を実施しており、全駅に保安装置としてホームドアを設置しています。このため、安全性は高く保たれており、多くの方に利用されています。経済面では、過去には赤字があったものの、近年は黒字経営が続いており、2022年度には約15億9,500万円の黒字を記録しました。また、三田線は都営地下鉄の路線の中で唯一、中央区を通過しない点が特徴的です。

路線データ

三田線の営業距離は26.5 kmであり、駅数は27駅（起終点駅を含む）に及びます。全線の複線区間が整備されており、充実した電化区間が確保されています。最高運転速度は区間によって異なりますが、白金高輪から西高島平間では75 km/h、目黒から白金高輪間では80 km/hに設定されています。運行には新CS-ATCやATOといった保安装置が導入されており、自動運転が基本となっています。列車無線には空間波無線(SR)方式が採用されており、最新の技術が盛り込まれています。

沿革

三田線の建設は1962年に都市交通審議会が答申したことにさかのぼります。当初は都営地下鉄第6号線としての立案がなされ、その後具体的な計画が進められました。1968年には都営6号線として巣鴨から高島平間が開業し、1972年には6両編成の運行が始まり、さらには1976年には高島平から西高島平への延伸も実現しました。1985年には目黒延伸が決定し、1995年には清正公前（白金高輪）から目黒間が開業しました。

近年では、自動運転の導入や新型車両の導入が進められる中、2023年には相鉄本線との直通運転も開始され、新たな時代を迎えています。

車両について

三田線の車両は主に6300形と6500形が現役で活躍しています。6300形は1993年から運用され、6000形の後継として登場しました。そして、6500形は2022年に運用開始され、8両編成での運行がされています。これらの車両はいずれも東京地下鉄と共同運行しており、利便性が高いと好評を博しています。

まとめ

都営三田線は、東京都内の南北を結ぶ重要な交通路です。今後も様々な沿線の発展に寄与し、新しい技術の導入や車両の増強によって、その役割を一層強化していくことが期待されます。

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