港南 (東京都港区)

港南（こうなん）について

港南（こうなん）は、東京都港区に位置する町名であり、現在は港南一丁目から港南五丁目までの範囲で構成されています。この地区は芝浦港南地区総合支所の管轄内にあり、郵便番号は108-0075です。

地理

港南は、都内の中心的なエリアであるJR品川駅と高輪ゲートウェイ駅の東側、東京港に面しており、主に埋立地で形成されています。北側では芝浦と接し、南側には品川区の北品川や東品川二丁目（天王洲アイル）、西側は高輪に、東側は東京港を挟んでお台場地区と隣接しています。

町内は、港南一丁目と二丁目で構成されるビジネス街、港南三丁目と四丁目での住宅や教育施設、また港南五丁目には重要な物流拠点である品川埠頭があります。港南は港区の最南端に位置し、都心に近いビジネスエリアとなっています。

歴史

港南の歴史は1870年（明治3年）から始まり、用途変更や埋め立てを経て徐々に開発が進みました。その中で、日本初の鉄道駅である品川駅が1872年に誕生し、この地域が交通の要所となりました。1912年からは隅田川口改良工事に伴い、今の港南地域の埋立が開始されました。1939年には埋立が完了し、戦前には東京市の公的施設が多く立ち並んでいました。

しかし、長い間は人通りが少ない静かなエリアでしたが、1990年代末からの再開発により様変わりしました。1998年には「品川インターシティ」がオープンし、続いて商業施設やオフィスビルが建設され、町に活気が戻ってきました。特に2003年には東海道新幹線品川駅が開業し、名古屋や関西地域へのアクセスが大幅に改善され、多くの企業がこの地域に本社を移転しました。

港南三丁目や四丁目では、企業の倉庫や工場跡地の再開発が進み、タワーマンションが多数建設され、人口が急増しました。2020年には高輪ゲートウェイ駅が開業し、周辺には宿泊施設や国際会議場などの新しい開発が計画されています。さらに、2027年にはリニア中央新幹線品川駅の開業も控えています。

地名の由来

1965年に住居表示が実施された際に、港区の南部に位置することから「港南」と名付けられました。さらなる歴史的背景としては、1963年に設立された港南中学校や都営港南団地が先行してこの地域名を持っていたという経緯もあります。

交通

港南は交通の便が非常に良く、JR東日本の品川駅と高輪ゲートウェイ駅を利用することができます。これに加え、京急本線やりんかい線も利用可能で、都営バスも地域内に運行されています。首都高速道路や国道15号線など、道路網も整っており、自動車でのアクセスも容易です。

主な施設

港南には様々な施設が存在しています。政府関連施設としては東京出入国在留管理局や東京都下水道局芝浦水再生センターなどがあり、教育機関としては港区立港南小学校や港区立港南中学校が設置されています。また、勤務地としては多くの企業の本社が港南に位置しており、ビジネス街としての側面も強く持っています。

公園も充実しており、芝浦中央公園や品川セントラルガーデンなど広々とした緑地が広がります。地域の環境整備にも力を入れ、住みやすい町を目指しています。

まとめ

港南は歴史を持つ埋立地に、現代的なビジネスエリアと生活空間が融合した独自の地域です。都市基盤が整備され、多くの企業や住民が集まることで、今後さらなる発展が期待されています。

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