湘南国際村

湘南国際村

湘南国際村（しょうなんこくさいむら）は、神奈川県の横須賀市と三浦郡葉山町に位置しており、地域を跨ぐ多目的な区画として知られています。1994年に開設されたこのエリアは、名前に「村」という言葉が含まれているものの、自治体としての村ではなく、地名としての扱いです。また、湘南国際村は国際的な交流拠点として特化した場所であり、さまざまな目的で人々が訪れる点が特徴です。

基本構想と設立背景

湘南国際村を実現するための基本構想は1983年に始まり、1985年に「湘南国際村基本構想」として策定されました。この構想では、「緑陰滞在型の国際交流拠点」を目指し、国際的視野に基づいて「学術研究」「人材育成」「技術交流」「文化交流」を主な目的とした機能の集積を提唱していました。

湘南国際村協会の役割

湘南国際村の運営を担当するのが、株式会社湘南国際村協会です。この協会は1994年に開設された湘南国際村センターを中心に地域全体の管理を行っています。横須賀市、葉山町、さらに日本政策投資銀行などの出資を受けて設立された第三セクターで、資金の出資が行われています。しかし、協会は2017年度まで赤字が続き、約9億円の累積損失を抱えていました。これは、研修施設の利用が伸びなかったことが原因とされています。

まちづくりと地域開発

湘南国際村の地域開発は、葉山町側の上山口と横須賀市側の湘南国際村1丁目から3丁目までの合計188ヘクタールに及びます。特に湘南国際村グリーンパークは、村の中心を結ぶ緑道公園として開発されており、1996年には町が管理を引き継ぎました。

水道とインフラ

湘南国際村では横須賀市と葉山町にまたがる水道インフラが構築され、2001年に横須賀市に管理が移管されました。また、「水の広場」として開放されていた配水池は2018年にその運用が終了しました。

湘南国際村センターの役割

湘南国際村センターは、宿泊型の研修施設として1994年に設立され、その後、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大に際して、神奈川県が借り上げて全国初の宿泊療養施設となりました。2023年からは通常営業を再開し、さらなる活性化を目指しています。

主な進出団体

さまざまな機関が湘南国際村に進出しており、国立大学法人総合研究大学院大学や、公益財団法人地球環境戦略研究機関、各種研修センターが設置されています。

現行行政地名と人口

湘南国際村の現行行政地名は一丁目から三丁目まであり、特に2023年の世帯数と人口データは、地域の発展状況を示しています。学区としては、横須賀市立の大楠小学校および大楠中学校が指定されています。

交通アクセス

湘南国際村へは、京急汐入駅およびJR逗子駅、京急逗子・葉山駅からのバス路線が利用できます。近隣の幹線道路と接続しており、丘陵地に位置するためアクセスには注意が必要です。

湘南国際村は地域振興と国際交流の架け橋として、今後も重要な役割を果たすことが期待されています。

もう一度検索