汐入駅

汐入駅について

汐入駅（しおいりえき）は、神奈川県横須賀市汐入町二丁目にある京浜急行電鉄本線の駅です。駅番号はKK58で、横須賀市内の主要な駅の一つとして、地域住民や観光客に利用されています。

歴史

汐入駅の歴史は、1930年（昭和5年）4月1日に横須賀軍港駅として開業したことに始まります。その後、1940年に横須賀汐留駅と改称され、1941年には湘南電気鉄道と京浜電気鉄道の合併により京浜電気鉄道の駅となりました。

1942年には京浜電気鉄道が東京横浜電鉄へ合併し、東京急行電鉄（大東急）の駅となります。そして、1948年の大東急解体に伴い、現在の京浜急行電鉄の駅となりました。1961年には構内踏切が廃止され地下道が設置されたほか、ホームが延伸され6両編成に対応しました。同年9月には駅所在地の町名に合わせ、現在の汐入駅に改称されました。

その後、1994年にはバリアフリー化工事が行われ、エレベーターと自由通路が設置され、2020年には副駅名として横須賀芸術劇場が追加されました。2022年には京急初の軽量型ホームドアが導入され、安全性と利便性が向上しました。

駅構造

汐入駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。改札口は1か所のみで、ホームの大部分は盛土上にあります。浦賀方面にはトンネルが隣接しており、駅の構造上の特徴となっています。

バリアフリー化工事の際には、盛土を一部削り高架構造とし、自由通路やエレベーターを設置することで、高齢者や体の不自由な方々にも利用しやすい駅となっています。

のりば

下り方面：1番線
上り方面：2番線

利用状況

2021年度の1日平均乗降人員は17,753人であり、京急線全72駅中30位となっています。近年も1日平均の乗降人員は安定しており、地域住民にとって重要な駅としての役割を担っています。

駅周辺

駅周辺は、横須賀市の中心市街地の西側に位置し、山側と海側に大きく分かれています。山側には歴史ある商店街や住宅地が広がり、海側には再開発された新しい街区があります。

特に、コースカベイサイドストアーズ（旧ショッパーズプラザ横須賀）や横須賀芸術劇場、メルキュールホテル横須賀などの施設があり、横須賀を代表するスポットとなっています。また、どぶ板通りや汐入大通り会などの商店街も近くにあり、多様なニーズに応えることができるエリアです。

近隣施設としては、緑ヶ丘女子中学校・高等学校や横須賀市立汐入小学校、JR横須賀線横須賀駅などがあり、生活に必要な施設が充実しています。

バス路線

駅前にはバスターミナルがあり、「汐入駅」バス停と、国道16号上にある「汐留」バス停が利用できます。これらのバス路線は、京浜急行バスによって運行されており、横須賀市内各地へのアクセスが可能です。特に「汐留」バス停からは、横須賀駅方面や三浦半島方面など、広範囲にわたるバスが運行しています。

汐入駅バス停

1番乗り場：衣笠駅方面
2番乗り場：湘南国際村センター方面
3番乗り場：西来寺循環、不入斗橋方面
4番乗り場：横須賀駅、安浦二丁目方面

汐留バス停

東方向：三笠循環、衣笠駅、横須賀市民病院、佐島マリーナ入口、長井、三崎東岡、三崎港、三崎口駅、YRPセンター、平成町循環、防衛大学校、観音崎、かもめ団地、堀内、観音崎自然博物館、横須賀市民病院、安浦二丁目方面
西方向：横須賀駅、内川橋、追浜駅方面

その他

汐入駅は、アニメ『たまゆら〜hitotose〜』の舞台の一つとしても知られています。このアニメを記念して、オリジナル切符の発売や、声優による駅アナウンスなどのイベントも開催されました。

また、2022年に導入されたホームドアは、京急線では初の軽量型ホームドアであり、安全性の向上に大きく貢献しています。

隣の駅

京浜急行電鉄本線
快特：通過
特急：追浜駅 - 汐入駅 - 横須賀中央駅
普通：逸見駅 - 汐入駅 - 横須賀中央駅

汐入駅は、歴史と現代が交錯する横須賀の魅力を体感できる駅であり、その利便性から多くの人々に利用されています。

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