湯川 (上田市)

湯川（ゆがわ）

湯川は、長野県上田市を流れる、信濃[[川]]水系に属する一級河川です。上田市西部の塩田平を東へ向かって流れ、上田市福田にて産川へと合流します。

地理と特徴

湯川は、上田市の西部、塩田平を潤しながら東へ流れ、産川に合流する比較的穏やかな流れの川です。上流には、歴史ある別所温泉の温泉街が広がっています。川沿いには、農業用水源として利用されるため[[池]]が点在しており、古くから地域住民の生活と密接に関わってきました。

水質への取り組み

湯川の水質は、地域住民の高い関心を集めており、自主的な水質調査が行われるほどです。過去には、生活排水の流入による水質汚濁が問題となっていましたが、地域一丸となった排水対策の結果、水質は大きく改善されました。

1987年（昭和62年）以降、湯川のBOD（生物化学的酸素要求量）は3から4 mg/Lで推移していますが、それ以前は4から6 mg/Lと上田市の基準値である3mg/Lを上回っていました。主な汚濁の原因は、温泉街や住宅からの生活排水でした。この状況を改善するため、上田市の指導のもと、地域全体で排水処理に取り組み、その結果、水質が改善されました。

1995年（平成7年）には公共下水道の使用が開始され、1997年（平成9年）度末までに別所温泉街の全ての旅館が下水道に接続されました。さらに、流域の一般家庭の86パーセントも下水道に接続しており、現在では良好な水質が保たれています。

関連情報

産川: 湯川が合流する川です。
塩田平: 湯川が流れる地域で、豊かな自然が広がります。
別所温泉: 湯川の上流に位置する歴史ある温泉街です。

参考文献

上田市誌編さん委員会編集『上田市誌 自然編 (2) 上田の気象と川や湖』上田市上田市誌刊行会、1999年。
* 日外アソシエーツ編集発行『河川大事典』1991年。

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