湯沢市立稲庭小学校

湯沢市立稲庭小学校の沿革と概要

概要

湯沢市立稲庭小学校は秋田県湯沢市稲庭町にあった公立小学校で、1875年に設立されました。2022年3月31日をもって閉校し、湯沢市立稲川小学校に統合されました。この統合により、稲川小学校は三梨小学校、川連小学校、駒形小学校を合わせた新しい存在となりました。

歴史的背景

創設から中期まで

小学校は1875年4月4日、高橋正記氏宅で「稲庭小学校」としてスタートしました。開校からわずか数ヶ月後の9月には校舎が佐藤吉左衛門氏宅に移転しました。1886年には尋常科と小学簡易科を設け、1889年には簡易科を廃止して「稲庭尋常小学校」となりました。この頃、学びの場としての基盤が整いつつありました。

1896年8月には陸羽地震が発生し、大きな校舎の損壊が見られましたが、1897年には木造の新校舎が竣工し、開校式を行いました。その後、学校名は何度か変更され、1915年には運動場が完成、1924年には校舎の増築も行われました。

戦後の変革

1941年に「稲庭国民学校」へと改称された後、1947年には戦後の新しい教育制度に基づき「稲庭小学校」と改名されるとともに中学校を併設しました。1948年には秋田県立湯沢北高等学校の定時制分校も併置され、地域の教育機関として重要な役割を果たしました。

発展と課題

1960年には火災のため校舎が全焼し、一時的に中学校の校舎で授業が行われましたが、1962年には新たな校舎が竣工しました。その後、学校施設は充実し、1973年にはプールが完成し、1981年には校舎に併設されていた高等学校の定時制分校が閉校しました。

1990年代に入ると、校舎の鉄筋コンクリート化や新しい校庭の整備が行われ、教育環境が整いました。1999年にはコンピュータも導入され、情報教育の基盤が築かれました。

統合と閉校

2005年の市町村合併を受けて「湯沢市立稲庭小学校」と改称し、2021年に閉校式が行われた後、2022年3月31日に正式に閉校しました。現在は、統合された新しい「湯沢市立稲川小学校」が地域の教育を担っています。

周辺地域と今後の展望

湯沢市立稲庭小学校の周辺には国道398号や佐藤養助総本店などがあり、地域に根ざした公立教育機関として長い歴史を持っていました。これからも、閉校の記憶を大切にしつつ、新たな教育の場が地域に貢献していくことでしょう。

最後に、湯沢市立稲庭小学校の公式サイトも参照されることをお勧めします。

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