源方理

源 方理の生涯と業績

源方理（みなもとの かたまさ/のりまさ）は、平安時代中期に生きた貴族で、醍醐源氏の一員としてその名を知られています。彼の父である源重光は権大納言という高位の官職にあり、方理も其の血統を受け継ぎました。官位としては従四位下、民部大輔を務めました。

彼の官歴とその経歴の変遷

方理は長徳元年（995年）頃に右近衛少将に任命され、その後長徳2年（996年）正月には備後介を兼任しました。しかし、同年4月に起こった長徳の変によって彼の運命は大きく変わります。内大臣・藤原伊周の義兄弟だったことから、方理は事件に連座し、殿上簡を剥奪されることとなります。それでも、同年7月には本官への復帰が認められました。

その後、寛弘2年（1005年）に民部大輔に任官し、さらに寛弘6年（1009年）には、左大臣・藤原道長と中宮・藤原彰子親子に対して呪詛を試みて捕らえられ、官位を剥奪されました。この事件は彼に大きな打撃を与えましたが、寛弘7年（1010年）には再び復位し、その後は三条朝において皇后・藤原娍子の皇后宮亮を務めることとなります。

その後の動向

後一条朝では、中務大輔、主殿頭、再び民部大輔などを歴任し、彼の官歴は波乱に満ちたものとなりました。方理は、一時的な失脚から復活を果たし、さらなる職務を遂行する姿勢から、平安時代の貴族としての強さを伺わせます。

官歴年表

具体的な官歴としては、従五位下から始まり、長徳元年12月1日に見右近衛少将、同年正月25日には兼備後介に任じられました。続いて、長保元年（999年）9月24日には左近衛少将に任官、長保2年（1000年）には備後介を止めるなどの変遷があります。

寛弘2年（1005年）に民部大輔、寛弘6年（1009年）には除名された後、寛弘7年（1010年）に復位、長和3年（1014年）には皇后宮亮、寛仁4年（1020年）には中務大輔に就任し、治安元年（1021年）には主殿頭、万寿4年（1027年）には再度民部大輔となりました。

結語

源方理の生涯は、平安時代を背景にした貴族たちの権力争いや、運命の変遷を象徴するものといえるでしょう。彼は数多くの官位を歴任し、時には不名誉な失脚を経験しながらも、最終的には復帰を果たしました。彼の歩みは、当時の貴族社会の複雑な一面を映し出しています。

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