溝の口駅

溝の口駅（みぞのくちえき）

概要

溝の口駅は、神奈川県川崎市高津区にある東急電鉄の駅です。主に田園都市線が利用されていますが、当駅から二子玉川駅の間には複々線が整備されており、この区間には大井町線の列車も乗り入れています。大井町線は当駅が終点となっているため、それに伴う案内がなされています。さらに、駅番号も田園都市線と大井町線で異なります。田園都市線は「DT10」、大井町線は「OM16」を割り当てています。

また、溝の口駅はJR東日本の南武線の武蔵溝ノ口駅と近接しているため、利用者は駅間を容易に乗り換えることが可能です。両駅は「キラリデッキ」というペデストリアンデッキで接続されており、利用者は地上に降りることなくスムーズに移動できます。さらに、ビジネスや行政の中心地として高津区役所等も近く、交通の便が非常に良いことが特徴です。駅は駅長が常駐し、隣接の二子新地駅から梶が谷駅までの区間を管理しています。

歴史

溝の口駅は1927年7月15日に、玉川電気鉄道溝ノ口線として開業しました。当初は南武鉄道の駅の近くに設けられましたが、1943年には大井町線に編入される形で、南武線に直角に接続されることとなりました。その後、1963年には大井町線が「田園都市線」と改称され、1966年には高架化に伴い、駅名が溝の口駅に変更されました。

1979年には田園都市線から半蔵門線方面への直通運転が開始され、その後1989年には駅の大規模改良工事が行われました。この改良は駅周辺の商業地の発展にも寄与し、重要な変革期となりました。1992年には4番線の新設が承認され、1993年には新中央改札口が開通しました。2008年からは利用者のニーズに応じ降車専用ホームとしての2番線も再開され、駅構造が進化しました。

ホームドアの設置やLED照明への切り替えも進んでおり、近年も利用者の利便性向上に注力しています。駅名の由来は、旧地名に由来していますが、地域の発展に伴い重要な交通ハブとしての役割を果たしています。

駅構造

溝の口駅は高架駅で、島式ホームを2面4線有しています。外側の1・4番線は田園都市線が利用され、内側の2・3番線は大井町線が発着します。改札口は正面改札口と南改札口の2ヶ所があり、両方にエレベーターやエスカレーターがあるため、バリアフリーに配慮されています。

過去には相対式ホーム2面2線の構造であったため、改良工事が進められ、1992年には新ホームが開設されました。これにより上り線の副本線が設けられ、効率的な列車の運行が実現しました。

利用状況

2023年度のデータによると、田園都市線の1日平均乗降人数は約139,107人、大井町線では52,013人です。この数字は、両鉄道における重要な駅としての地位を強調しています。

駅周辺

溝の口駅の周辺には多くの商業施設や飲食店が立ち並び、地元住民や通勤客にとって便利な環境が整えられています。駅の利用者は、日常的に多くの交通手段を利用できるため、地域経済の活性化にも寄与しています。

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