滋賀県の県道一覧

滋賀県の県道：歴史と現状

滋賀県内を走る県道は、主要地方道と一般県道に大別され、それぞれに固有の番号が割り当てられています。本稿では、これらの県道の概要、歴史的経緯、そして現在の路線状況について詳細に解説します。

番号体系の変遷

現在の県道番号体系は、一般県道が1958年（昭和33年）、主要地方道が1990年（平成2年）に導入されました。主要地方道の番号設定においては、近畿地方では珍しく、隣接府県（当時番号導入前の福井県を除く）との番号統一が条件とされました。また、県内における国道番号との重複を避けるため、工夫が凝らされています（神奈川県、福井県、香川県、埼玉県の主要地方道・一般県道でも同様の配慮が見られます）。

1994年（平成6年）の第6次主要地方道指定に伴い、一般県道についても越境路線の番号統一が実施されました。この番号体系の変更は、県境を越える道路の利用者にとって利便性の向上に大きく貢献しました。

主要地方道

主要地方道は、1～57番までが割り当てられています。ただし、国道1号、国道8号、国道21号と番号が重複する1、8、21番は欠番となっています。主要地方道には、大津、長浜、彦根、草津などを結ぶ主要な路線が含まれ、滋賀県の経済・社会活動を支える重要な役割を担っています。以下に、主要地方道の例をいくつか挙げます。

2号線：大津能登川長浜線
3号線：大津南郷宇治線
4号線：草津伊賀線
26号線：大津守山近江八幡線
57号線：瀬田西インター線

1990年以前は312～364番の3桁番号が使用されていました。これらの路線の中には、現在廃止されているものや、番号変更されたものも多く含まれています。例えば、312号線（岐阜揖斐木之本線）は1972年に廃止、331号線（草津柘植線）は草津伊賀線に改称されています。この3桁番号時代の主要地方道は、現在とは異なる路線構成であったことが伺えます。

一般県道

一般県道は、101～345番、501～600番、601～783番などに分類され、主要地方道以外の県道を網羅しています。一般県道は、地域住民の生活道路として重要な役割を果たしています。

一般県道には、地域に密着した路線が多く存在します。例えば、大津市内を走る路線や、湖岸沿いの路線、そして山間部を走る路線など、多様な地形に対応した道路網が形成されています。これらの路線は、地域社会の維持に不可欠なインフラとして機能しています。以下に、一般県道の例をいくつか挙げます。

102号線：大津湖岸線
103号線：大津停車場本宮線
118号線：石部停車場線
201号線：安土西生来線
502号線：近江八幡停車場線
* 601号線：守山大津志賀自転車道線

まとめ

滋賀県の県道は、主要地方道と一般県道からなり、それぞれの路線は、番号体系、路線名、そして歴史的な経緯を通じて、滋賀県の地理、歴史、そして社会構造を反映しています。これらの道路網は、県民の生活や経済活動を支える重要なインフラであり、今後も維持管理、更新が不可欠です。 本稿では、2012年4月1日現在の状況を基に解説しましたが、その後も道路整備は進んでいるため、最新のデータを参照することが推奨されます。

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