滋賀県立総合病院

滋賀県立総合病院の概要

滋賀県立総合病院は、滋賀県守山市に位置する県が設立した医療機関です。この病院は1970年に「滋賀県立成人病センター」としてのスタートを切り、2018年に現在の名称に改められました。病院はただの医療機関に留まらず、臨床研修病院、がん診療連携拠点病院、がんゲノム医療連携病院など多岐にわたる専門的な指定を受けています。近隣には滋賀県立総合保健専門学校や小児保健医療センターも存在し、医療ゾーンを形成しています。

業務内容

滋賀県立総合病院の業務は、滋賀県病院事業の設置等に関する条例に基づいて次のように構成されています：

• - 疾病予防に関するサービス
• - 専門的医療の提供
• - 健康相談と保健指導
• - 病気の調査研究
• - 教育研修の実施
• - 専門的リハビリテーション医学の導入

これにより、地域住民に対して総合的な医療サービスを提供し、健康促進に寄与しています。

病院の沿革

本院は1970年に設立され以来、段階的に病床数の増加と医療機能の充実を図ってきました。1975年に外来診療を開始し、1976年には51床の入院病棟を開設、その後1986年までに466床に増床しています。1999年には成人病センター研究所が設立され、生活習慣病や高齢者疾患に関する研究が進められました。2001年からは救急告示病院としても機能し、さらに2002年には臨床研修病院の指定を受けました。

2018年の名称変更以降も、病院は進化を続け、2019年にはがんゲノム医療連携病院としての指定を受け、最新の医療技術を取り入れています。また、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」による手術もこの年から開始され、医療の質の向上に寄与しています。

診療科

本院の診療科は多岐にわたり、以下のような専門医療が提供されています：

• - 血液内科、腫瘍内科、糖尿病・内分泌内科、老年内科、免疫内科、脳神経内科、循環器内科、腎臓内科、消化器内科、呼吸器内科、総合内科
• - 外科、乳腺外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管外科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科
• - 麻酔科、放射線診断科、放射線治療科、緩和ケア科、歯科口腔外科、リハビリテーション科、病理診断科

これらの専門科により、患者一人一人に合った医療サービスが提供されています。

交通アクセス

交通の便も良く、JR琵琶湖線（東海道本線）の守山駅から近江鉄道バスや江若交通を利用すれば、県立総合病院停留所までアクセス可能です。徒歩での移動も可能で、駅からは約25分の距離です。

不祥事や医療ミス

近年、病院における医療ミスも報告されています。2019年にはCT検査でがんの疑いが見落とされる医療ミスがあり、この影響で患者の治療が遅れました。特に80代の男性患者は、治療の遅れにより死亡しました。こうした事例を受けて、病院は今後の再発防止に向けた取り組みを強化する必要があります。

映画やドラマのロケ地

加えて、滋賀県立総合病院は映画やテレビドラマのロケ地としても利用されています。過去には映画『オカンの嫁入り』や『君の膵臓をたべたい』など、多数の作品の撮影に使用されました。地域の文化とも密接に関わりを持つ病院として、多様な役割を果たしています。

このように滋賀県立総合病院は、地域医療の指導的な役割を果たしながらも、さまざまな医療の発展を目指しています。

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