江若交通

江若交通株式会社について

江若交通株式会社（こうじゃくこうつう）は、滋賀県大津市に本社を持ち、主に琵琶湖の西岸で路線バスの運行を行っている交通事業者です。この会社は京阪グループの一員で、かつては江若鉄道という名前で鉄道サービスを提供していましたが、1969年にJR西日本の湖西線が開通するのに伴い鉄道サービスは廃止されました。その後、社名を変更し、バス事業に本格的に移行しました。

ICカードと運賃システム

江若交通では、一部路線でIC乗車カードのPiTaPaが利用できますが、安曇川営業所管内の全線では対応していません。また、一時期は「スルッとKANSAI」対応の乗車カードや京阪グループ共通バスカードを導入していましたが、これらは2018年1月31日に廃止されました。現在は、適応可能な路線において、PiTaPaやICOCAを利用できますが、地域ごとに異なるため、事前に確認が必要です。

車両について

江若交通の保有するバス車両は、日野自動車やいすゞ自動車が中心です。特に、1982年までボンネットバスが一般路線で運行されており、その際には記念乗車券が発行されるなど、地域住民に親しまれていました。現在は大型、そして中型や小型の路線車両が揃い、緑地に青と赤のラインが入った独特のデザインが特徴的です。また、過去には学生がデザインした琵琶湖をテーマにした塗装や、滋賀の四季を描いたデザインの車両も存在しました。

現行路線と沿革

江若交通は、設立以来さまざまな路線を展開しています。堅田営業所管轄では、浜大津線や大津駅への直通系統など、利便性の高い路線が多く、観光地へアクセスする路線も充実しています。特に、びわ湖競艇場へのシャトルバスや観光地を巡るバス路線は、多くの利用者に喜ばれています。

さらに、沿革としては1920年に江若鉄道として設立され、1969年には全ての鉄道運行を終了し、江若交通に改名しました。その後、貸切バス事業やエコバス運行なども手掛けており、地域の交通枠組みを支えています。

地域との関わり

江若交通は地元とのつながりを重視しており、地域貢献活動にも参加しています。地域イベントへの協力や、コミュニティバスの運行など、地域住民のニーズに応じたサービス提供を心掛けています。また、観光地へのアクセス提供に限定せず、通勤通学など日常的な交通機関としても利用されています。

まとめ

江若交通株式会社は、滋賀県大津市を拠点に、琵琶湖の西岸を中心に路線バスを運営する事業者です。過去と現在が交差するユニークな歴史を持ちつつ、地域の交通利便性向上に尽力し、ICカード利用や多様な車両の導入を促進しています。地域密着のサービスを展開し続ける江若交通は、これからも滋賀県の交通の要としての役割を果たしつづけることでしょう。

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