滑津橋

滑津橋の詳細

滑津橋（なめつはし）は福島県西白河郡中島村に位置し、阿武隈川を渡る重要な道路橋です。福島県道137号泉崎石川線に属し、地域の交通の要所として多くの利用者に重宝されています。

橋の概要

この橋は全長152.6メートルで、主径間は29.6メートル、幅員は7.25メートル（最大10.0メートル）に及びます。構造は5径間のPCポステンT桁橋で、1986年に竣工しました。橋の東詰は中島村内の滑津字代畑川原にあり、西詰は同村の代畑川原に位置しています。この場所では福島県道139号母畑白河線と交差し、地域の交通の結節点となっています。

滑津橋は設計が工夫されており、上下対向2車線で供用されるため、スムーズな交通の流れが確保されています。また、下り線側には歩道も設けられていて、歩行者の安全も配慮されています。橋梁付近には滑津水位観測所が設置されており、阿武隈川の水位の変化を随時監視しています。さらに、すぐ下流には泉川という支流が阿武隈川に合流しています。

橋が架け替えられるまでの経緯

滑津橋の設立以前の橋は、1935年（昭和10年）に建設された幅員4.5メートルのRC桁橋でしたが、その幅員の狭さや橋周辺の悪い線形が原因で、交通の障害となっていました。このため、1981年度から地方道橋梁整備事業が進められ、現在の滑津橋へと架け替えが行われました。この事業には総額4億900万円が投じられ、結果として交通の円滑化が実現しました。

周辺の名所

滑津橋の近くには白山吡咩神社や大段稲荷神社などの神社もあり、地域の文化的な側面も垣間見ることができます。また、大壇古墳群も近隣に存在し、歴史的な観光名所として訪れる人々に親しまれています。

近隣の橋

滑津橋は、上流に常陸橋や吉岡橋、下流には明神橋や川の目橋といった橋もあり、周辺の河川交通を支える構造物が整備されています。これらの橋と併せて、地域全体の交通インフラとして機能しています。

滑津橋は、地域住民にとって生活の重要な一部であり、また観光地としても訪れる価値のある場所です。

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