滝沢バイパス

福島県会津若松市の国道49号バイパス：滝沢バイパスと若松バイパス

福島県会津若松市に位置する国道49号の滝沢バイパスは、会津若松市一箕町の北柳原交差点まで国道294号と重複し、一部区間では福島県道64号会津若松裏磐梯線とも重複しています。本稿では、滝沢バイパスの西側に位置する若松バイパス（一部区間で国道121号が重複）に加え、両バイパス区間内で行われた若松拡幅事業についても解説します。

概要

滝沢バイパスの開通以前、国道49号は滝沢峠北や沓掛峠付近を経由しており、カーブや急勾配が連続していました。また、会津若松市街地を経由していましたが、道路改良は遅れていました。この状況を打開するため、河東町、会津若松市北部を経由し、沓掛峠、滝沢峠、会津若松市街地を大きく迂回するバイパスが計画されました。河東町強清水付近から会津若松市北部のJR磐越西線陸橋（扇町跨線橋）までの区間が開通し、その後、滝沢バイパス西側の区間が若松バイパスとして事業化され、開通に至りました。

現在、両バイパスの会津若松市一箕町、町北町付近の沿線には商業施設が立ち並び、一部区間は上下線合計4車線で供用されています。

沿革・年表

1964年（昭和39年）：滝沢バイパス事業化
1965年（昭和40年）：滝沢バイパス用地買収完了
1966年（昭和41年）：滝沢バイパス工事着手、若松バイパスを含む都市計画決定
1966年12月15日：滝沢バイパス全線供用
1971年（昭和46年）：若松バイパス事業化
1974年（昭和49年）：若松バイパス供用

各バイパスのデータ

滝沢バイパス

開通：1966年
起点：福島県会津若松市河東町八田
終点：福島県会津若松市町北町大字上荒久田
全長：11km
車線：片側2車線（一部区間）、片側1車線（その他区間、一部登坂車線あり）

若松バイパス

開通：1974年
起点：福島県会津若松市町北町上荒久田
終点：福島県会津若松市町北町中沢西
全長：2.1km
車線：片側2車線

主要な交差点

石山交差点：国道294号（白河市方面）
八田交差点：福島県道64号会津若松裏磐梯線（磐梯町方面）、磐越自動車道磐梯河東IC
高塚団地入口交差点：福島県道33号会津坂下河東線（湯川村、会津坂下町方面）
松窪入口交差点：福島県道64号会津若松裏磐梯線（河東町、磐梯町方面）
郷ノ原交差点：福島県道64号会津若松裏磐梯線（会津若松市街地、南会津町方面）
北柳原交差点：国道118号、国道121号、国道401号（会津若松市街地、南会津町方面）
観音前交差点：国道121号（喜多方市、米沢市方面）、会津アピオ、磐越自動車道会津若松IC
達摩交差点：福島県道326号浜崎高野会津若松線（七日町、湯川村方面）
中沢交差点：国道252号（市街地方面）、国道49号（会津坂下町、新潟市方面）

道路施設

複数の橋梁が各河川を跨いでいます。

八田橋
八田橋側道橋
大工川橋
駒板橋
駒板橋側道橋
吹屋川橋
吹屋川側道橋
不動川橋
扇町跨線橋：JR磐越西線を跨ぐ
第2沼川橋
湯川橋

沿線概況

会津若松市河東町

起点付近には名勝「強清水」があります。国道294号との交差点を経て北上し、福島県道64号会津若松裏磐梯線との交差点付近には農地や集落が広がります。その後、高塚団地入口交差点に至り、森林、住宅地、農地などが混在する地域を通過します。

会津若松市一箕町〜町北町

一箕町に入ると、拡幅事業が行われた区間となります。沿線には住宅や商業施設が立ち並び、国道118号、国道121号、国道401号との北柳原交差点に至ります。町北町内では、会津アピオなどの商業施設に加え、水田などの農地も見られます。

若松拡幅

会津若松市一箕町西部から町北町にかけての区間では、沿道環境改善のため拡幅事業が実施されました。

起点：会津若松市一箕町大字鶴賀
終点：町北町中沢西
* 延長：4.5km

1978年に事業着手し、1984年から1999年にかけて段階的に供用され、1999年11月に全線完成しました。

滝沢バイパスと若松バイパスは、会津若松市の交通を円滑にし、沿線地域の発展に大きく貢献しています。

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