滝観洞インターチェンジ

滝観洞インターチェンジについて

滝観洞インターチェンジ（ろうかんどうインターチェンジ）は、岩手県気仙郡住田町上有住字大洞に位置する、釜石自動車道（仙人峠道路）のインターチェンジです。

接続道路

インターチェンジには、岩手県道167号釜石住田線が接続しています。出入口は遠野方面と釜石方面で分かれており、逆走を防ぐため、入口は赤色、出口は青色で色分けされています。

概要

2008年3月16日、国道283号バイパス「仙人峠道路」のインターチェンジとして供用が開始されました。仙人峠道路は、当初起点と終点にのみ出入口がありましたが、当インターチェンジの開設により、中間地点に3つ目の出入口が設けられました。これにより、住田町内からの高速道路への直接アクセスが可能となり、利便性が向上しました。

このインターチェンジは、もともと管理・避難用道路として整備されていた箇所を改修し、通常のインターチェンジに格上げしたものです。正式名称が「滝観洞」と決定したのは、2007年12月19日です。

滝観洞インターチェンジの開設は、地域に大きな恩恵をもたらしました。特に、住田町上有住地区から岩手県立釜石病院への救急搬送時間は、収容までにかかる時間が半分に短縮され、救急出動による救急車不在時間も平均1時間短縮されました。これにより、地域医療における貢献が非常に大きくなっています。

また、インターチェンジの供用開始直前に、近隣のJR上有住駅近くにある鍾乳洞「滝観洞」が、全長3,635メートル以上、高低差115メートルに及ぶ、日本有数の巨大洞窟であることが判明しました。このニュースは大きな話題を呼び、インターチェンジの開通と合わせて、『岩手日報』紙で大々的に特集されました。その結果、滝観洞への観光客は開通から2ヶ月で約5,800人、半年で1万人を突破し、年間では前年の1.9倍にまで増加しました。

釜石自動車道の全線開通

2019年3月、釜石自動車道（東北横断自動車道釜石秋田線）の遠野IC - 遠野住田IC間、釜石仙人峠IC - 釜石JCT間が開通し、仙人峠道路は釜石自動車道の一部となりました。これにより、滝観洞インターチェンジは、現在釜石自動車道の7番目のインターチェンジとして案内されています。

周辺情報

インターチェンジ周辺には、観光スポットや駅があります。

滝観洞・白蓮洞：インターチェンジから2分の距離にある観光鍾乳洞です。
JR東日本釜石線上有住駅：地域の鉄道駅です。

隣接するインターチェンジ

釜石自動車道（仙人峠道路）

(6) 遠野住田IC - (7) 滝観洞IC - (8) 釜石仙人峠IC

関連事項

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