澤村伊智

澤村伊智

澤村伊智（さわむら いち）は、1979年11月14日生まれの日本の小説家であり、特にホラー作家としてその名を知られています。大阪府で生まれ育ち、幼少の頃から怪談やホラー作品に親しんで育ちました。

経歴

大阪大学卒業後、出版社に入社。2012年春に退職し、フリーライターとしての活動を開始しました。小説家としての転機は2015年、澤村電磁名義で応募した『ぼぎわん』が第22回日本ホラー小説大賞を受賞したことです。選考委員の一人である綾辻行人は、同作を「文句なしに面白いホラーエンターテインメント」と高く評価しました。同年、『ぼぎわんが、来る』と改題し、小説家としてデビューを果たしました。

2019年には、『ぼぎわんが、来る』が『来る』というタイトルで映画化され、大きな話題を呼びました。

小説を書き始めたきっかけは、友人の知り合いが趣味で書いた小説を批評しようとした際に、「自分でも書いてみよう」と思ったことだそうです。影響を受けた作家として岡本綺堂を挙げており、愛読する作家には三津田信三、殊能将之などがいます。

受賞歴

2015年 - 『ぼぎわんが、来る』で第22回日本ホラー小説大賞受賞
2017年 - 『ずうのめ人形』で第30回山本周五郎賞候補
2019年 - 「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞（短編部門）受賞
2019年 - 『ファミリーランド』で第2回細谷正充賞受賞
2020年 - 『ファミリーランド』で第19回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞受賞

主な作品

比嘉姉妹シリーズ

ぼぎわんが、来る（2015年）
ずうのめ人形（2016年）
ししりばの家（2017年）
などらきの首（2018年）
ぜんしゅの跫（2021年）
ばくうどの悪夢（2022年）
さえづちの眼（2023年）
すみせごの贄（2024年）

その他の作品

恐怖小説 キリカ（2017年）
ひとんち 澤村伊智短編集（2019年）
予言の島（2019年）
ファミリーランド（2019年）
うるはしみにくし あなたのともだち（2020年）
アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿（2020年）
邪教の子（2021年）
怖ガラセ屋サン（2021年）
怪談小説という名の小説怪談（2022年）
一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集（2023年）
斬首の森（2024年）
* 頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集（2024年）


これらの作品群は、ホラー、ミステリー、怪談といったジャンルを横断し、読者を魅了し続けています。

澤村伊智は、現代ホラー界を代表する作家の一人として、今後の活躍も大いに期待されています。

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