激走!GT

激走!GT（げきそう!ジーティー）

『激走!GT』は、テレビ東京系列で放送されていたモータースポーツ番組で、特にSUPER GTに関連した情報を中心に扱っていました。この番組は、2003年4月2日に放送を開始し、2010年3月28日までの7年間にわたり、全357回放送されました。制作はテレビ東京とPROTXの共同で行われました。通称「激G」として知られ、多くのモータースポーツファンに支持されました。

略歴・番組概要

SUPER GTの前身である全日本GT選手権の放送は1994年から行われており、その際にテレビ東京はGTレースをダイジェストで放送していました。当初は不定期の放送で、主に土曜の午後に放送されていました。その後、1998年から2000年の間には、元レースクイーンである村上若子をリポーターとして起用し、番組の内容に多様性を持たせていました。

2001年には『GTに行こう!』と改題され、月一回の放送として週末にリニューアルしました。バラエティ色を強めたこの新しいフォーマットは、ヒロミをMCに迎え、視聴者の注目を集めました。この観点から2002年に『激走!GTバトル』と改題され、レポーターに龍田梨恵が加わり、より深くレース機材やチーム戦略に焦点を当てる内容に変更されました。

2003年4月からは毎週放送に切り替わり、番組名も『激走!GT』となりました。この新しい形態のもと、龍田梨恵や小島秀公、さらには初代リポーターの鮎河ナオミといった出演者が加わり、番組は新たな展開を迎えました。

番組の初期には『激走!GT 2003』や『激走!GT 2004』などが存在し、放送が始まった当初は深夜に流されていましたが、半年後に日曜の早い時間帯へと移動しました。以降は全国ネットとして多くの視聴者に向けて放送されるようになりました。また、レースシーズン中は各クラスの決勝結果、予選速報、さらに新車のインプレッションやドライバーの対談など多彩な内容を取り入れていました。特に、東京モーターショーやオートサロンなどのイベント取材も行い、視聴者に魅力的なコンテンツを提供し続けました。

2007年8月には、番組史上最高の視聴率である5.3%を記録し、これによりテレビ東京の同時間帯での視聴率も更新しました。しかし、2010年からフジテレビで新たに『フジテレビ スーパーGTコンプリート』の放送が始まり、3月28日の放送をもって『激走!GT』はその幕を閉じました。

最後の放送では番組の総集編が流され、7年間の歴史に終止符を打ちました。その後、2011年4月からは『SUPER GT+』という新しい番組がスタートし、以前の制作スタッフが再び関与しました。

出演者

『激走!GT』には多くのリポーターや司会者が登場しました。最終的な出演者には、有村実樹やさがゆりこ、そして土屋圭市が名を連ねています。特に激Gリポーターとして、毎年異なる女性モデルやタレントが起用され、初代の鮎河ナオミを皮切りに、安田美沙子、浅見れいななどが活動しました。

スタッフと音楽

制作スタッフは長年にわたり番組を支えていました。スタッフの中には、初代プロデューサーの藤平晋太郎や、総合演出の志水俊太郎らが名を連ねています。また、番組のオープニングおよびエンディングの曲も多彩で、AAAやm.o.v.e、TRFなどのアーティストが手掛けた楽曲が使用されていました。これにより、番組全体にわたって魅力的なビジュアルと音楽が共存していました。

終わりに

『激走!GT』は、その映像と豊富な情報提供によって多くのファンに支持され、モータースポーツの魅力を広める場となりました。最終回の放送は多くの視聴者に感動をもたらし、結果的に『SUPER GT+』へと受け継がれることとなりました。モータースポーツ番組としての使命を全うし、多大な影響を与えたこの番組は今もファンの記憶に残っています。

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