瀋陽航天三菱

瀋陽航天三菱汽車発動機製造有限公司の概要

瀋陽航天三菱汽車発動機製造有限公司（英: Shenyang Aerospace Mitsubishi Motors Engine Manufacturing Co., Ltd.; 略称：SAME）は、中国の遼寧省に本社を置く合弁のエンジン製造会社です。1997年に設立され、三菱自動車にとっては中国における唯一の合弁企業として機能していましたが、2025年に合弁が解消されることが発表されました。

会社の歴史

会社は1997年8月12日に設立され、その翌年からエンジンの生産を始めました。最初の製品である4G63および4G64エンジンの生産が1998年に開始され、その後も生産が続きました。2006年には生産累計が50万基に達し、2009年には4A9型エンジンの製造を開始し、同年の12月には100万基の生産を達成しました。

2014年には300万基、2017年には500万基の生産をそれぞれ達成し、特に2023年12月26日には水素エンジンの開発に成功したことを発表しました。このように同社は、エンジン技術の向上と製造において重要な役割を果たしてきました。

2024年には、親会社の中国航天汽車が株式の30%を譲渡する意向を示し、その譲渡先として中国航天科工集団が示されました。この取引は、会社の今後の運営に影響を与える可能性があります。2025年には、三菱自動車がエンジン事業を終了し、正式に合弁関係が解消されることが発表されています。

生産中のモデル

瀋陽航天三菱では、いくつかのエンジンを生産・供給しています。主なエンジン系列には、三菱・4A9型系列、4G6型系列のMIVEC仕様およびMPI仕様、ターボ仕様などが含まれます。また、同社独自のモデルとしては4K2型系列や4K3型系列直噴ターボもあります。

生産終了したモデル

過去には、三菱自動車オリジナルの3A9型系列や瀋陽航天三菱オリジナルの4G6型系列ターボ仕様、4K1型系列MIVECなどが生産されていました。これらは現在生産が終了していますが、同社の技術力の証でもあります。

主な取引先

同社は多くの自動車メーカーと取引を行っており、中華汽車、東南汽車、北京汽車、福田汽車、広汽三菱、華晨汽車、東風柳州汽車などが主要な顧客として挙げられます。また、カミンズやジェネラック、Power Solutions Internationalなどの企業とも関係があります。

結論

瀋陽航天三菱汽車発動機製造有限公司は、中国におけるエンジン製造の重要な拠点となっており、今後も自動車業界において注目の企業であり続けるでしょう。

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