瀬戸内海交通

概要

瀬戸内海交通株式会社（せとないかいこうつう）は、愛媛県今治市に本社を置くバス会社です。主に愛媛県内の大三島、伯方島、大島に路線を展開しており、地域住民の移動手段として重要な役割を果たしています。

沿革

本社は1957年に瀬戸内運輸の出資により大三島観光交通株式会社として設立され、当時としては珍しい第三セクター方式で運営が開始されました。1958年には大三島でのバス運行を開始し、その後1961年には大島、1976年には伯方島、そして1979年には大三島と伯方島を結ぶ直通バスが運行されるようになりました。1988年には伯方・大島大橋の開通に伴い、さらに広範な路線が整備されました。1999年からはしまなみ海道を利用した急行バスの運行が始まり、1999年および2013年には新たな急行便が導入されるなど、進化を続けています。2021年には公式ウェブサイトが開設され、サービス向上が図られています。

営業所（車庫）

• - 大三島営業所: 愛媛県今治市大三島町宮浦5709番地
• - 伯方営業所: 愛媛県今治市伯方町伊方甲1773番地1
• - 大島営業所: 愛媛県今治市宮窪町宮窪2931番地1

路線一覧

大三島

大三島の路線には以下の2つがあります。
1. 宮浦港 - 野々江 - ところミュージアム - 宗方港
2. 宮浦港 - 肥海（ひがい）
これらの路線は相互に接続が可能ですが、一部の便では直通運転も行われています。

伯方島

伯方島内は循環型のバスが運行され、伯方島BSを中心としたダイヤが組まれています。以前は木浦港が終着だったものの、営業所の移転により現在の体制になりました。

大島

大島では、下田水港から友浦を結ぶ路線があり、宮窪営業所で他の路線と接続しています。2020年までは運行形態の変更が行われ、利便性が向上しています。

急行・特急バス

しまなみ海道を経由する急行便は、シートベルトの装備が義務付けられた車両で運行されており、定員制も設けられています。急行便は、大三島から今治桟橋へ向かう便があり、一部便は特定の学校へのアクセスを兼ねています。また、特急便に関しても松山市駅と今治桟橋、宮浦港を結ぶ便が設定されています。

廃止路線

いくつかの路線は廃止されています。特に大三島から広島方面、及び木浦港を起点とした路線は利用者数の減少によって閉鎖されました。また、2022年には大島島内の一部路線がおおしまタクシーに転換され、より効率的な運行が図られています。

車両

使用されている車両は、いすゞや三菱ふそうの製品が中心であり、地域のニーズに応じた仕様が採用されています。2020年代に入ってからは新たな車両の導入もあり、より多彩なサービスを提供しています。

結び

瀬戸内海交通株式会社は、地域の交通の動脈としての役割を果たし続けています。バス運行に留まらず、地域住民の生活にも密接に関連しているため、今後の更なる発展が期待されます。

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