瀬戸正人

瀬戸正人（せと まさと）は、1953年12月10日にタイのウドーンタニ市で生まれた、日本を代表する写真家の一人です。彼の作品は、家族や都市、そしてアジアの文化を独自の視点で捉え、多くの人々に感動を与えています。

瀬戸の父親は日本人、母親はベトナム系タイ人という国際的な背景を持ちます。1973年に東京写真専門学校（現在の専門学校東京ビジュアルアーツ）を卒業後、写真家としての道を歩み始めました。

1978年、瀬戸は写真家・深瀬昌久と出会い、アシスタントを務めます。深瀬の指導のもとで、彼は写真の技術だけでなく、写真に対する哲学や姿勢も学びました。1981年にフリーランスとして独立。

1987年には、写真家の山内道雄と共にギャラリーPLACE Mを開設します。PLACE Mは、若手写真家の育成や新たな写真表現の探求の場として、日本の写真界に大きな影響を与えました。

瀬戸正人は、数々の写真賞を受賞しています。1990年には日本写真協会新人賞、1995年には第11回東川賞新人作家賞を受賞。そして1996年には、写真集『部屋 Living Room Tokyo』で第21回木村伊兵衛写真賞を受賞し、その名を広く知られるようになりました。また、同年には第8回写真の会賞も受賞しています。1999年には『トオイと正人』で第12回新潮学芸賞を受賞。2020年には第37回東川賞国内作家賞を受賞。

主な写真集として、『バンコク、ハノイ1982‐87』（1989年）、『部屋 Living Room Tokyo』（1996年）、『picnic』（2006年）などがあります。これらの作品は、瀬戸自身の家族やアジアの風景を捉えたもので、彼の人間味あふれる視点が強く反映されています。

また、瀬戸は写真集だけでなく、『トオイと正人』（1998年）などの著書も発表しています。これらの著書では、写真作品に加えて、瀬戸自身の人生や家族に対する想いが綴られており、読者に深い感動を与えます。

瀬戸正人は、森山大道など、他の著名な写真家とも交流があります。彼の作品や活動は、日本の写真界に大きな影響を与え続けています。

瀬戸正人の作品に興味を持った方は、ぜひ彼のウェブサイトやギャラリーPLACE Mを訪れてみてください。また、夜の写真学校ワークショップでは、瀬戸自身から直接指導を受けることができます。

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