灯台見回り船

灯台見回り船（灯台巡視船、灯台補給船とも呼ばれる）は、灯台の機能を維持するために重要な役割を果たす船舶です。主な任務は、灯台設備の消耗品を補充し、定期的な点検や修理を行い、必要に応じて灯台守へ生活物資を補給することです。

船名の由来

船名には、灯台の光にちなんで「ひめひかり」や「かいこう」などの名前が用いられることが多いです。また、「雲」に因んだ「ずいうん」や「はくうん」といった船名も付けられます。ただし、「羅州丸」や「宗谷」のように、例外的な船名も存在します。

日本における灯台見回り船

現在の日本では、灯台見回り船は海上保安庁に所属しており、主に陸地からアクセスが困難な場所にある灯浮標などの航路標識の点検・整備を主な任務としています。

船舶の分類

海上保安庁では、灯台見回り船を排水量によって分類しています。排水量50トン以上の船舶はLM、50トン未満の船舶はLSとして区別されます。さらに、500トン以上の大型船はLLに分類されますが、海上保安庁では設標船や航路標識測定船として運用されています。LはLight-House Service vessel（灯台業務艇）の頭文字であり、LMのMはMiddle（中型）、LSのSはSmall（小型）を意味します。

活動範囲

灯台見回り船の活動範囲は、船舶の規模によって異なります。大型の船は主に南西諸島などの遠洋で活動し、中型の船は離島や沿岸部を担当します。小型の船は、主に港湾周辺での活動に従事しています。

参考文献

* 門田充弘『海上保安庁パーフェクトガイド』株式会社 学習研究社、2005年。ISBN 4056037205

もう一度検索