烏帽子岳 (木曽山脈)

烏帽子岳（えぼしだけ）

概要

烏帽子岳は、木曽山脈（中央アルプス）の主稜線上にある奥念丈岳から南東に延びる稜線に位置する標高2,194mの山です。山頂からは、南駒ヶ岳や越百山といった中央アルプスの山々、そして伊那谷を挟んで南アルプスの雄大な山並みを望むことができます。この絶景を求めて、東海地方などから多くの登山者が日帰りで訪れるようになりました。

かつては、国土地理院の地図において「烏帽子ヶ岳」と表記されていましたが、2000年末に飯島町から山名変更の申請が出され、2001年に手続きが完了しました。これにより、山名は「烏帽子ヶ岳」から現在の「烏帽子岳」へと変更されました。

登山コース

烏帽子岳への主な登山ルートは2つあります。

松川ルート: 松川町の鳩打峠から小八郎岳を経由するルートです。
飯島ルート: 飯島町から直接山頂を目指すルートです。

両ルートは、烏帽子岳の東約1km地点で合流し、そこから念丈岳へと続く登山道へと繋がっています。

登山道は、地元の有志の方々によって毎年丁寧に笹刈りが行われており、登山者の安全が守られています。

周辺の山

烏帽子岳が位置する木曽山脈（中央アルプス）には、多くの名峰が連なっています。詳細は木曽山脈の項目を参照してください。

源流の河川

烏帽子岳を源流とする主な河川は以下の通りです。

与田切川（天竜川の支流）
片桐松川（天竜川の支流）

参考文献

『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、ISBN 4-7795-0000-1
『山と高原地図 木曽駒・空木岳 中央アルプス2010』昭文社、ISBN 978-4-398-75720-3
『新・分県登山ガイド(改訂版)　長野県の山』山と渓谷社、ISBN 978-4-635-02365-8
『長野県中信・南信日帰りの山』章文館、ISBN 4-901742-05-1
『(改訂新版)　名古屋周辺の山』山と渓谷社、ISBN 978-4-635-18017-7
『東海・北陸の200秀山　下(東海・信州編)』中日新聞社、ISBN 978-4-8062-0599-9
『中央アルプスの山旅　地形・地質観察ガイド』飯田市美術博物館

関連項目

木曽山脈（中央アルプス）
* 烏帽子岳（同名の山）

もう一度検索