烏帽子岳 (札幌市)

烏帽子岳（えぼしだけ）

烏帽子岳は、北海道札幌市南区に位置する標高1109.4メートルの山です。札幌の市街地から望むことができる山としては、最も標高が高いことで知られています。

名称の由来

山名の由来は、その独特な形状が、日本の伝統的な帽子である烏帽子に似ていることから名付けられたというのが一般的な説です。しかし、別の説も存在し、アイヌ語で「頭が岩崖」を意味する「エペシ（epes）」がなまって「エボシ」になったという説もあります。

登山ルートについて

烏帽子岳には、山のふもとから直接山頂を目指す登山道は整備されていません。一般的には、隣接する神威岳の頂上直下から伸びる縦走路を利用してアクセスします。しかし、この縦走路は道が整備されていない箇所が多く、登山初心者には推奨されません。ある程度の登山経験と体力が必要となるでしょう。

登山に関する注意点

烏帽子岳周辺の山域は、ヒグマの生息地としても知られています。登山を行う際は、熊鈴を携行するなど、十分な対策を講じることが重要です。また、天候が変わりやすい場所でもあるため、事前に天気予報を確認し、雨具などの装備も忘れずに準備しましょう。

参考文献

『札幌地名考』北海道新聞社〈さっぽろ文庫1〉、1977年9月26日。
『札幌の山々』北海道新聞社〈さっぽろ文庫48〉、1989年3月27日。ISBN 4-89363-047-4。
* 梅沢俊、菅原靖彦『北海道夏山ガイド』（最新第4版）北海道新聞社、2015年9月10日。ISBN 978-4-89453-795-8。

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