無人島物語

無人島物語

『無人島物語』は、1994年にKSSから発売されたPC-9801/9821用生態系シミュレーションゲームです。「サバイバルライフ・シミュレーション」をジャンルとして謳い、無人島での生活と脱出をテーマにしています。

概要

飛行機事故で無人島に漂流した主人公と仲間たちが、食料や資源を確保しながら協力して生き残り、島からの脱出を目指します。単なるサバイバルだけでなく、文明から隔絶された環境で、現代人がどのように文明社会を再構築していくかというプロセスも楽しむことができます。

PC98版やTOWNS版では、一部女性キャラクターのヌードイベントが含まれていますが、SFC版では自主規制により着衣に変更されています。しかし、SFCのソフトとしては、きわどいお色気描写が残されています。

シリーズ化されており、一般向けの『無人島物語シリーズ』、恋愛シミュレーション要素を取り入れた『無人島物語Rシリーズ』、アダルトゲームの『無人島物語Xシリーズ』など、多数の続編が存在します。

ストーリー

平凡な高校生、仲田光一は夏休みに叔父のいるオーストラリアへ向かう飛行機に乗っていました。しかし、飛行機はエンジントラブルに見舞われ、無人島に不時着してしまいます。光一は、共に漂流した仲間たちと協力し、島からの脱出を試みます。

登場人物

メインキャラクター

仲田光一：主人公。高校3年生。建築家志望で、図工が得意。漂流者たちのリーダー的存在。
中嶋理香：国立城東大学の理工学部3年生。情報工学を専攻。科学知識を活かし、生活レベルの向上や脱出アイテムの作成に貢献する。
倉嶋沙織：高校2年生。陸上部所属で、女子1万メートル日本4位の記録保持者。明るく元気な性格。
小柳絵里奈：主人公たちが乗っていた飛行機のスチュワーデス。語学に堪能だが、高飛車な性格。他の漂流者と衝突することもある。
綾瀬鈴音：10歳の小学生。動物行動学の権威である大学教授の娘。動物とのコミュニケーション能力や植物の知識に長けている。
高持慎一郎：49歳の大学教授。考古学が専門。古代文明に詳しい。

サブキャラクター

うるる：鈴音が島で拾った猿の赤ちゃん。鈴音を母親のように慕っている。
目黒権之助：旧日本軍の二等兵。終戦を知らずに島に潜伏している。
パライル族：島の原住民。日本語を話せる。
ツンタ族：島のもう一つの原住民。好戦的な民族。

移植版

『無人島物語』は、FM TOWNSやスーパーファミコンにも移植されています。SFC版では、ヌードイベントが修正されています。

スタッフ

パソコン版

プロデューサー：高野秀夫
ディレクター：下瀬貴祐
キャラクターデザイン：佐藤茂夫
シナリオ：勝部真琴
サウンド：佐藤智志
プログラム：小林眞

スーパーファミコン版

スーパーバイザー：下瀬貴祐
原作：勝部真琴
原画：佐藤茂夫、星野宏典
プログラム・ディレクター：池袋サラ（吉嶺豊彦）
プログラマー：熊田浩司
ビジュアル：戸嶋剛司
ドットマン：ソルトキッキ
システム・プランナー：藤田洋行
アシスタントD：SHIHO
ディレクター：国府方政男
アシスタント・プロデューサー：太田治雄
効果音：禎清宏
音楽：後藤秋子
ジャケット、ブックレット：小林直樹
プロモーション：小澤弥生
スペシャル・サンクス：竹田章浩、戸田淳一、岩永誠享、谷口尚生、金子鎮也、佐藤智志、遠藤愛、畠中俊英、小松真一、清水修
プロデューサー：高野秀夫
エグゼクティブ・プロデューサー：積田満雄

評価

スーパーファミコン版は、ゲーム雑誌『ファミ通』のクロスレビューで24点（満40点）を獲得しています。

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