無限川

無限川（むげんせん）について

無限川は、朝鮮半島の忠清南道中部に位置し、青陽郡の化城面山亭里近くから流れ出しています。この川は、白月山の北側の谷を起点としており、全長は67kmまたは53.9kmとされています。無限川は、上流にある車嶺山脈と伽倻山脈の間でほぼ直線的に北流しながら、途中で礼山郡光時面東山里と長田里で礼唐貯水池に流れ込んでいます。その後、再び流れ出て礼唐平野を蛇行しながら北進し、最終的には新岩面新宗里で挿橋川と合流します。

無限川の流域には、特に礼唐貯水池があり、これは1964年に完工した灌漑用の貯水池です。この流域では、古くから水田農業が盛んに行われており、1979年に建設された挿橋防潮堤によって造成された挿橋湖も加わり、農業用水の供給は大幅に改善されました。特に、挿橋湖の建設により、無限川流域の農地では灌漑用水の確保が容易になり、全天候型農地が実現しました。

無限川は、青陽、洪城、礼山、牙山といった地域を巡りながら流れています。流域には長項線の天安-洪城間が南北に走っており、礼山邑に位置する礼山駅は無限川の河川敷に近く、利便性が高いです。さらに、2007年からは無限川ドゥンチ公園として整備された川の河川敷もあり、地域住民の憩いの場となっています。また、忠清南道の記念物として知られる礼山山城も、この区域に点在しています。

無限川の流れやその周囲の自然環境は、ここで営まれる農業や地域の生活にとって欠かせない存在です。沖積平野が広がるこの地域では、礼山郡吾可面や新岩面、牙山市道高面などが、水田農業の中心地として発展してきました。無限川の存在は、地域の生態系を支え、住民に豊かな恵みをもたらしているのです。これからも無限川は、その流れとともに多くの命を育んでいくことでしょう。

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