煙の又平

煙の又平（けむりのまたへい）

煙の又平は、TBS系列の時代劇『水戸黄門』の第16部、第17部に登場する架空の忍者です。かげろうお銀の部下として、物語に彩りを添えました。演じたのはせんだみつお。

設定・人物像

初登場は第16部第1話。常にお銀と行動を共にし、「お嬢」と呼んでいました。お銀の右腕として、当初は賞金目当てで水戸光圀の命を狙っていましたが、第9話でお銀が祖父・藤林無門に諭されると、考えを改めます。その後、光圀を狙う根来忍者にお銀が捕らえられた際には、風車の弥七に導かれ、水戸老公一行に協力。お銀救出に尽力し、一行に加わりました。

しかし、常に一行と共に行動していたわけではなく、風車の弥七、お銀、又平のいずれかが登場する形が多かったようです。第16部最終話では、お銀とともに紀州へ帰る予定でしたが、お銀が水戸老公のもとに残る決意をしたため、一人紀州へ帰国しました。

第17部第1話では、鳥羽藩をめぐる騒動で、城代家老・本多左京の娘・弥生の警護を無門から依頼されます。本多からは「又平殿」と呼ばれ、信頼されていたようです。三島の宿で佐々木助三郎と再会するも、弥生を黒谷の道鬼一味から庇い、殉職。その死は助三郎と弥生に看取られました。第8話では回想シーンで登場しています。仇討ちとして、第9話でお銀が道鬼を討ちました。その後、飛猿がレギュラーとなり、又平の名が語られることはありませんでした。

第23部と第24部の間に放送されたスピンオフ作品『水戸黄門外伝 かげろう忍法帖』では、弟・花火の又八（せんだみつお）が登場しています。

忍術

名前の通り、火薬の扱いに長けており、火炎大筒という大砲を武器としていました。攻撃だけでなく、暗闇を照らす際にも使用されました。

コミカルな一面

うっかり八兵衛とともに、コメディリリーフとしての役割も担っていました。八兵衛にも敬語で話すなど、礼儀正しい一面も持ち合わせていました。

余談

ファミリーコンピュータ用ゲーム『水戸黄門』の一作目に、サポートキャラクターとして登場しています。

煙の又平は、短い登場期間ながらも、その個性的なキャラクターと、お銀との絆、そして悲劇的な最期で、多くの視聴者の記憶に残る人物となりました。

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