熊本県民総合運動公園陸上競技場

熊本県民総合運動公園陸上競技場（KKWING）について

熊本県熊本市東区に位置する熊本県民総合運動公園陸上競技場は、陸上競技だけでなく、様々な球技の開催にも利用される重要なスポーツ施設です。この競技場は、熊本県が所有し、熊本県スポーツ振興事業団が管理を担当しています。愛称は「KKWING」で、この名称は熊本のマラソン選手・金栗四三の名前と、屋根の形状に由来しています。さらに、えがおという企業が命名権を取得しており、2017年からは「えがお健康スタジアム」（略称：えがおS）としても知られています。

歴史

1998年に竣工され、日本陸上競技連盟の第1種公認競技場として認定されたこのスタジアムは、同年に日本陸上競技選手権大会が行われ、その後1999年には第54回国民体育大会の主会場として利用されました。初めての国際イベントである2002 FIFAワールドカップでは、ベルギー代表のキャンプ地として選ばれるなど、国際的な評価も得ています。その後、数々の国内外のスポーツイベントが開催されてきました。

さらに、熊本地震が発生した2016年には、スタジアムは避難所としても機能し、一時的に競技利用が中止されました。しかしその後、安全確認が行われ、2017年4月以降は全面的な使用が再開されることになりました。

施設の特徴

このスタジアムは32,000人を収容可能な1層式スタンドを持ち、屋根はテフロン製で、両端に大きな照明設備が設置されています。また、ホーム側にはラグビーワールドカップ2019に向け、常設の大型スクリーンも設けられています。施設内には9レーンの陸上用トラックがあり、中央のフィールドは天然芝が敷かれています。

主要なイベント

ここでは多くのスポーツイベントが開催されています。陸上競技では金栗記念選抜陸上中長距離大会や全国高等学校総合体育大会などが実施され、サッカーではJ1のロアッソ熊本のホームゲームや、国際試合の「AFCアジアカップ予選」も行われました。また、ラグビーのジャパンラグビートップリーグや、ラグビーワールドカップ2019の試合も実施されました。

さらに、スポーツ以外のイベントとしては、音楽コンサートが開催され、特にMr.Childrenの大型コンサートは多くの観客を動員しました。

アクセス

アクセスはJR豊肥本線の光の森駅からタクシーで約5-10分、または熊本駅や桜町BTからバスで向かう方法があります。さらに、自動車の場合は熊本市中心部から約40分、九州自動車道熊本インターチェンジからは約10分と便利な立地にあります。大会開催時には、周辺の駐車場も臨時に開放され、多くの観客が訪れることができます。

まとめ

熊本県民総合運動公園陸上競技場は、地域に根ざしたスポーツ振興に寄与しつつ、多くの国際的なイベントも支える重要な施設です。アクセスの良さと多彩なイベントにより、スポーツファンにとって欠かせない場所として成長し続けています。

もう一度検索