熊本県道104号熊本浜線

熊本県道104号熊本浜線

熊本県道104号熊本浜線は、熊本市中央区を起点とし、上益城郡山都町に至る全長40.6kmの一般県道です。この路線は、熊本市中心部から東部、そして山間部へと続く、地域の重要な交通路としての役割を担っています。

概要

この県道は、熊本市中央区南熊本5丁目の南熊本交差点（国道266号交点）を起点とし、上益城郡山都町上寺の山都町上寺交差点（国道218号交点、国道445号上）を終点としています。特筆すべき点として、路線の大部分が国道445号および国道266号との重複区間となっていることが挙げられます。特に熊本市内の区間は、並行する「浜線バイパス」（国道266号および国道445号）に対して、「旧浜線」または「旧浜線バイパス」と呼ばれることがあります。

「熊本浜線」という名称は、かつて矢部町（現在の山都町）の中心地として存在した「浜町」に由来しています。この歴史的な背景から、沿線には「ゆめタウンはません」など、この道路名にちなんだ商業施設名も見られます。この名称は、地域住民にとって親しみやすく、道路の歴史を物語る重要な要素となっています。

路線データ

起点: 熊本県熊本市中央区南熊本5丁目（南熊本交差点、国道266号交点）
終点: 熊本県上益城郡山都町上寺（山都町上寺交差点、国道218号交点、国道445号上）
総延長: 40.6km

歴史

熊本浜線の歴史は、1954年（昭和29年）に建設省告示により、県道熊本宮崎線の一部が熊本浜線として主要地方道に指定されたことに始まります。翌1955年（昭和30年）には、この告示に基づき路線が認定され、当初は整理番号12が与えられました。その後、1972年（昭和47年）頃までに整理番号は2に変更されています。

1982年（昭和57年）には、主要地方道としての指定が解除され、一般県道となり、10月29日より整理番号が104に変更されました。これらの変遷は、道路行政の変化と、地域における交通網の再編を反映しています。

路線状況

重複区間

熊本浜線には、以下の区間で他の道路との重複区間が存在します。

熊本県道236号神水川尻線（熊本市南区田井島2丁目・田迎小入口交差点 - 熊本市南区良町2丁目）
国道266号（熊本市東区画図町大字下無田 - 上益城郡嘉島町大字鯰・嘉島町鯰交差点）
国道445号（熊本市東区画図町大字下無田・御嶺交差点 - 上益城郡山都町上寺・山都町上寺交差点（終点））
国道443号（上益城郡嘉島町大字辺田見）
熊本県道152号稲生野甲佐線（上益城郡山都町北中島・山都町北中島交差点 - 上益城郡山都町金内）

これらの重複区間は、複数の路線が同じ道路を共有しており、地域交通の複雑さを示しています。

道路施設

橋梁
中の瀬橋（加勢川、熊本市東区 - 上益城郡嘉島町、国道445号重複区間内）
金内橋（御船川、上益城郡山都町、国道445号重複区間内）

トンネル
七滝トンネル：延長130m、1996年（平成8年）竣工、上益城郡御船町（国道445号重複区間内）

これらの橋梁やトンネルは、道路が自然地形を克服し、円滑な交通を確保するために不可欠な構造物です。

地理

熊本浜線は、以下の自治体を通過します。

熊本市（中央区 - 南区 - 東区）
上益城郡嘉島町
上益城郡御船町
上益城郡山都町

この道路は、都市部から郊外、そして山間部へと変化する地形を通過し、それぞれの地域の風景や特性を映し出しています。

交差する道路

(詳細な交差道路の情報は、地図データや道路情報を参照してください。)

交差する鉄道

豊肥本線

この鉄道との交差は、道路と鉄道の連携を理解する上で重要です。

沿線

熊本浜線の沿線には、以下のような施設やスポットが存在します。

JR九州豊肥本線 南熊本駅
熊本市立詫麻中学校
熊本市立田迎小学校
緑川
加勢川
イオンモール熊本
平成音楽大学
御船町役場
熊本県立御船高等学校
御船町立御船小学校
矢部ゴルフクラブ

これらの施設は、地域の教育、商業、行政、レクリエーションの中心として機能しており、県道104号線がこれらの地域を結ぶ重要な役割を果たしています。

関連項目

熊本県の県道一覧

熊本県道104号熊本浜線は、地域の歴史と文化、そして人々の生活を支える重要なインフラとして、その役割を果たし続けています。

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