熊本電気鉄道200形電車

熊本電気鉄道200形電車

熊本電気鉄道200形電車は、過去に熊本電気鉄道（通称：熊電）が所有していた電車の一つで、初代から3代目まで異なるモデルが存在しました。本記事では、それぞれのタイプについて詳しく説明します。

初代（1952年 - 1960年）

初代の200形は、元々鉄道省が運行していたモハ1形木造電車を転用したもので、1952年に運行を開始しました。具体的には、モハ201は国鉄のモハ1030から、モハ202は鉄道省のモハ1053を譲り受けたものでした。モハ202は、1938年に鶴見臨港鉄道に譲渡されていたため、過去の番号にいまだ明記されていましたが、1943年には再び国鉄に戻り、その後熊電に譲渡されました。

この初代200形は全長17メートルの大型車両であり、当時の熊本電鉄で一番大きな車両でした。製造は1921年に行われ、台車には川車D-16が使用されていました。1959年にはモハ201は電装が解除され、客車に改造されてハ201となりましたが、1960年にはこの2両は廃車となりました。

2代目（1967年 - 1985年）

2代目の200形は、東京急行電鉄（東急）から譲り受けたデハ3150形とサハ3100形を元にしたもので、1967年に導入されました。この車両は3両編成（McTMc）で構成されており、モハ201は元デハ3153、モハ203は元デハ3156、クハ221は元サハ3103から来ています。入線時には、モハ201が両運転台化され、クハ221は片側に運転台を付けるという改造を受けました。

また、1977年にはクハ221が廃車となり、モハ203も電装解除を受けてクハ203に改造され、最後の編成は2両となりました。この2代目も1985年12月に運行を終了しました。

3代目（1998年 - 2019年）

3代目は、南海電気鉄道高野線で使用されていた22000系を1998年に譲り受けたもので、老朽化した在来の車両の代替を目的としたものでした。1996年には東京都交通局の6000形が譲り受けられましたが、早急に代替車両が必要とされ、南海の22000系が導入されました。

この車両は運転士の便宜を考えるために改造が行われ、よりモダンな外観に整えられました。また、運用面では藤崎宮前と御代志間、北熊本と上熊本間で使用され、5000形の代替としても活用されていました。

2019年7月30日をもって営業運転を終了し、その後は体験運転会などに利用されましたが、同年12月には解体されました。

結語

熊本電気鉄道200形電車は、その歴史を通じて、様々な変貌を遂げてきました。それぞれの代が持つ特有のストーリーは、熊本地域における電車の発展を物語っています。

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