熊谷バイパス

熊谷バイパス（国道17号）

熊谷バイパスは、埼玉県鴻巣市箕田から熊谷市久保島に至る、全長約18kmの国道17号のバイパスです。交通の円滑化と沿線地域の発展に大きく貢献しています。

概要

起点: 埼玉県鴻巣市箕田
終点: 埼玉県熊谷市久保島
全長: 18,090m

道路幅員は区間によって異なり、箕田交差点から玉井ICまでは50.0m、玉井ICから久保島交差点までは26.5mとなっています。

各区間の規格と設計速度

箕田交差点 - 玉井IC (本線部)
規格: 第3種第1級
設計速度: 80km/h
車線数: 4車線
箕田交差点 - 玉井IC (側道部)
規格: 第3種第2級
設計速度: 60km/h
車線数: 4車線（熊谷市上之地区付近のみ6車線）
玉井IC - 久保島交差点
規格: 第4種第1級
設計速度: 60km/h
車線数: 4車線

歴史

熊谷バイパスは、1966年度に事業化され、1972年に一部区間が暫定2車線で開通しました。その後、側道部の開通や4車線化が進み、1982年に全線開通となりました。

1966年度：事業化
1967年度：用地着手
1972年4月11日：国道140号妻沼バイパス - 現道（終点）間暫定2車線で開通
1973年5月1日：埼玉県道66号行田東松山線 - 埼玉県道341号太田熊谷線間下り側道部暫定2車線で開通
1974年5月20日：埼玉県道341号太田熊谷線 - 国道140号妻沼バイパス間下り側道部暫定2車線で開通
1982年4月8日：現道（起点） - 埼玉県道66号行田東松山線下り側道部暫定2車線で開通し、熊谷バイパスが全線開通
1988年3月5日：埼玉県道66号行田東松山線 - 深谷バイパス（玉井IC）間側道部4車線化開通
1990年2月21日：深谷バイパスの起点 - 埼玉県道359号葛和田新堀線間が開通し、熊谷バイパスと接続
1994年3月23日：側道部箕田交差点 - 下忍地内間の4車線化により、箕田交差点 - 玉井ICの4車線化完了
2004年2月29日：柿沼肥塚立体開通
2019年8月29日：側道部上之地区付加車線設置、6車線化

路線状況

熊谷バイパスは、玉井インターチェンジを境に、大きく2つの区間に分けることができます。

箕田 - 玉井IC

この区間は、国道17号上尾道路へ直結する計画がありますが、上尾道路の一部区間が未開通のため、現在は側道として利用されています。本線用地は確保されているものの、着工は未定です。

玉井IC - 久保島

この区間は、開通済みの一般道路が本線となっており、4車線化の計画はありますが、交通量が少ないため、暫定2車線のままとなっています。

本線用地を活用した渋滞・安全対策

本線事業化の見通しが立たない中、国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所では、本線用地を活用した渋滞・安全対策を実施しています。

右折レーンの独立化: 事故防止のため、独立した右折レーンを設置。
柿沼肥塚立体: 埼玉県道83号熊谷館林線と埼玉県道341号太田熊谷線との交差点の渋滞を解消するため、立体交差化。
上之地区の付加車線: 熊谷市上之地区の渋滞緩和のため、付加車線を設置し、6車線化。

沿道状況

熊谷バイパス沿いには、様々な施設があります。

埼玉県央広域消防本部
道の駅こうのす（事業中）
行田みなみ産業団地
さきたま古墳公園
カインズモール行田
熊谷スポーツ文化公園

その他

熊谷バイパスが開通したものの、国道17号現道の一部区間では、依然として交通量が多く、渋滞が発生しています。熊谷市では、現道の渋滞対策に取り組んでいます。

脚注

注釈
出典
参考文献
大宮国道30年史編集委員会『大宮国道工事事務所三十年史 さきたまのみち』建設省関東地方建設局大宮国道工事事務所、1988年11月。 

外部リンク

国土交通省 関東地方整備局 大宮国道事務所

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