熊野町ジャンクション

熊野町ジャンクション（くまのちょうジャンクション）

概要

熊野町ジャンクションは、東京都板橋区と豊島区に跨る、首都高速道路5号池袋線と中央環状線を接続するジャンクションです。周辺には、板橋区の熊野町、中丸町、豊島区の池袋本町、池袋といった地名があります。このジャンクションの特徴として、高架下には山手通りが地下を、国道254号（川越街道）が地上を通る立体交差構造となっています。

接続路線

このジャンクションは、以下の路線を接続しています。

首都高速5号池袋線
竹橋JCT方面
美女木JCT方面
首都高速中央環状線
西新宿JCT方面
江北JCT方面

これらの路線が複雑に交差しており、都心の交通において重要な役割を担っています。

構造上の特徴

中央環状新宿線の開通前は、5号池袋線の高松出入口の一部として利用されていたランプウェイが、中央環状線の開通に伴い、そのままジャンクションとして転用されました。このため、中央環状線西新宿JCT方面と5号池袋線竹橋JCT方面は直接接続されていません。

また、中央環状線は熊野町JCTから大井JCTまでの区間が山手トンネルとなっているため、本ジャンクションから先は危険物搭載車両の通行が禁止または制限されています。王子方面から来た危険物搭載車両は、このジャンクションから5号池袋線へ流入することになります。

中央環状新宿線方面（中央道・東名高速方面）と中央環状王子線方面（東北道・常磐道方面）を相互に利用する際は、熊野町JCTと板橋JCTの間で5号池袋線の本線を平面交差する必要があります。同様に、5号池袋線の池袋・竹橋方面と高島平・戸田方面を相互に利用する際も、同区間で中央環状線の本線を平面交差する必要があります。この平面交差が、渋滞の一因となっています。

渋滞対策

熊野町JCT周辺では、短い区間での分岐・合流による渋滞が頻発していました。この渋滞を緩和するため、「中央環状線機能強化事業」の一環として、板橋JCT - 熊野町JCT間を従来の3車線から4車線に拡幅する工事が行われ、2018年3月18日に完成しました。この拡幅により、交通の流れが改善され、渋滞緩和に貢献しています。

歴史

1977年（昭和52年）8月: 首都高速5号池袋線北池袋 - 高島平間が開通し、高松出入口の分岐路として供用開始。
2007年（平成19年）12月22日: 首都高速中央環状線熊野町JCT - 西新宿JCT間が開通。
2008年（平成20年）8月3日: タンクローリー横転火災事故（熊野町ジャンクション火災事故）が発生し、一時通行止めとなる。
2008年（平成20年）10月14日: 熊野町ジャンクション火災事故の復旧工事が完了し、通行止めが解除。
2018年（平成30年）3月18日: 熊野町JCT - 板橋JCT間が4車線化。

隣接施設

首都高速5号池袋線
(509) 北池袋出入口
熊野町JCT
板橋JCT
(511) 板橋本町出入口

首都高速中央環状線
(C28) 高松入口
熊野町JCT
板橋JCT
(C29) 新板橋出口

その他

熊野町ジャンクションは、首都高速道路の中でも特に複雑な構造を持つジャンクションの一つであり、その利用には注意が必要です。また、過去にはタンクローリー横転火災事故が発生しており、安全面にも配慮が求められます。

外部リンク

首都高速道路株式会社
JCT・複雑なルート案内
5号線の復旧に関する情報 首都高から皆様へ - ウェイバックマシン（2009年2月27日アーカイブ分）

関連項目

* 日本のインターチェンジ一覧

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