熱海ビーチライン

熱海ビーチライン：風光明媚な観光道路の魅力と歴史

熱海ビーチラインは、神奈川県と静岡県の県境付近から熱海市街へと続く、全長6.1kmの観光有料道路です。正式名称は熱海海岸自動車道で、相模灘の美しい海岸線を眺めながらドライブできる快適なルートとして親しまれています。

概要

熱海ビーチラインは、国道135号のバイパスとしての役割も担っています。国道135号の熱海市泉門川から熱海市東海岸町にかけての区間は、坂道やカーブが多いのに対し、熱海ビーチラインはほぼ平坦で、よりスムーズな通行が可能です。しかし、夏季などの観光シーズンには渋滞が発生しやすく、状況によっては国道135号や伊豆スカイラインを利用した方が早く目的地に到着できる場合もあります。

また、海岸線に沿って建設されているため、高波の影響を受けやすく、悪天候時には通行止めになることもあります。しかし、年間を通じて多くの観光客が利用しており、2019年度の通行台数は254万台に達しました。

道路運送法に基づく一般自動車道であり、道路交通法により、歩行者、軽車両、原動機付自転車、125cc以下の自動二輪車の通行は禁止されています。

経営

熱海ビーチラインは、元々三井観光開発によって開発・運営されていましたが、2002年に特別目的会社である「有限会社熱海ビーチライン」に売却され、道路の証券化が行われました。その後、三井観光開発がグランビスタ ホテル&リゾートに社名を変更した後も運営を継続していましたが、2021年8月には、建設当初に設計・施工を担当した鹿島建設と鹿島道路が出資する「熱海インフラマネジメント合同会社」に取得されました。

沿革

• - 1965年8月1日：供用開始
• - 2023年4月1日：料金所においてETCX導入

出入口と料金所

• - 熱海ビーチライン出入口（門川交差点）（国道135号・真鶴道路旧道）
• - 伊豆山港出口

伊豆山港出口には料金所がないため、熱海サンビーチ方面からビーチラインに入り、伊豆山港出口で降りると無料で通行できます。

通行料金（2023年4月1日現在）

• - 自動二輪車（125cc超）：300円
• - 軽自動車：500円
• - 普通自動車：500円
• - マイクロバス：1,200円
• - 大型自動車：2,000円

ETCXが利用可能ですが、ETCには対応していません。

その他

熱海市が主催していた「熱海湯らっくすマラソン大会」のコースとしても使用され、大会開催時には車両通行止め措置が取られて一般開放されていました。しかし、近隣で大地震が発生した場合の津波避難対策が不十分であるとの理由から、2013年以降は中止となっています。

大規模な交通障害

2021年7月3日、熱海市伊豆山地区で発生した土石流災害により、熱海ビーチラインは全区間で通行止めとなりました。その後、緊急車両や地元住民の車両に限り通行が再開され、7月14日からは一般車両も通行可能となりました。国道135号の通行規制が解除されるまでの間、125cc以下の自動二輪車を含む一般車両の通行は無料とされましたが、7月29日に国道135号の通行止めが解除されたため、無料開放は終了し、7月30日からは通常の有料道路に戻りました。

まとめ

熱海ビーチラインは、美しい景色を楽しみながら快適なドライブができる観光道路です。通行料金や交通規制などを事前に確認し、安全なドライブをお楽しみください。

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