熱海秘宝館

熱海秘宝館

熱海秘宝館（あたみひほうかん）は、静岡県熱海市の風光明媚な景勝地・錦ヶ浦を見下ろす八幡山の頂上に位置する個性的な施設です。株式会社アタミ・ロープウェイによって運営されており、同社が運行するアタミロープウェイの山頂駅舎と一体となった建物の中に設けられています。この建物の全3フロアが秘宝館の空間として活用されており、山頂からは熱海の海岸線や街並みを一望できる展望施設「あいじょう岬」も併設されています。

施設の構造と利用方法

1980年に開館した熱海秘宝館は、錦ヶ浦の海岸線に穿たれた「観魚洞隧道」のまさに真上に位置しています。建物の構造は3階建てとなっており、入館は最も高い位置にある3階からとなります。館内を巡りながら順路を進むと、最終的にアタミロープウェイの山頂駅がある1階の出口に出る設計となっています。そのため、ロープウェイを利用して山頂駅に到着した訪問者は、秘宝館へ入館するために一度別のルートを通って3階の入口まで移動する必要があります。このユニークな動線も、施設の特色の一つと言えるでしょう。

営業時間と料金について

熱海秘宝館の開館時間は、運営を同じくするアタミロープウェイの運行時間に準じており、通常は午前9時30分から午後5時30分までとなっています。定休日は原則として設けられていませんが、アタミロープウェイが索道の法定点検などの理由で運休する際には、それに伴い臨時休館となる場合があります。

入館料は、秘宝館単独の場合は1700円です。アタミロープウェイの往復乗車券とセットになった企画券も用意されており、こちらは1900円で購入できます。公式サイトなどに掲載されている割引券の画面を提示することで、いずれの料金からも200円の割引が適用されます。

アクセス

熱海市の主要な観光スポットである熱海城からは非常に近い場所にあります。熱海城から熱海秘宝館へは、上り坂を歩いてわずか3分程度でアクセス可能です。両施設間は徒歩での移動が容易であるため、合わせて観光を楽しむこともできます。

大規模リニューアル

開館から40年以上の歴史を持つ熱海秘宝館は、2024年に初めてとなる大規模な改修工事を実施しました。このリニューアルにより、施設は装いを新たに、2024年5月14日に新装開業を迎えました。改修後の展示内容は、開館以来親しまれてきた「昭和」の独特な雰囲気や展示を大切にしつつ、現代的な「令和」の感覚を取り入れた新しい要素も加わったものとなっており、古き良き時代の魅力と新しい時代の試みが共存する空間へと生まれ変わりました。

その他

近隣には、大型のリゾート施設である熱海後楽園などがあります。施設の詳細や最新の情報、特別展示などについては、熱海秘宝館の公式サイトや熱海市の観光情報サイトなどで確認することができます。

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