牧場物語2

牧場物語2

『牧場物語2』は、1999年にビクターインタラクティブソフトウエアから発売されたNINTENDO 64用のシミュレーションゲームです。牧場物語シリーズの3作目として登場し、海外では『Harvest Moon 64』というタイトルで親しまれています。

ゲーム概要

プレイヤーは、亡くなった祖父から受け継いだ牧場を舞台に、「花の芽町」での3年間を過ごします。この期間を通して、牧場経営や住人との交流を行い、最終的に牧場生活が評価されることになります。従来の2D表示から3Dクォータービューへとグラフィックが一新され、より豊かな表現が可能になりました。イベントや会話の内容も大幅にボリュームアップし、住人たちとのふれあいをより深く楽しめるようになっています。また、シリーズでは久しぶりに結婚システムが復活し、牧場生活に彩りを添えます。

後の『ハーベストムーン』シリーズにも同じキャラクターが登場しますが、家族構成や人間関係は必ずしも同一ではありません。

Wii Uのバーチャルコンソールでの配信に加え、2023年12月8日からは『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』でも配信が開始され、現代のゲームファンも手軽に楽しめるようになりました。

ゲームシステム

ゲーム全体

ゲーム内の1年は、春、夏、秋、冬の4つの季節に分かれ、1ヶ月は30日、合計120日で構成されます。ゲームは春の月3日から始まり、3年目の夏の月1日に終了します。この時点で、主人公の父親から牧場と主人公の幸福度について評価を受けます。高評価を得られれば、その後もゲームを続けることが可能です。

しあわせ指数

幸福度は、エンディングに影響を与える隠しパラメータです。主人公がどれだけ幸せな牧場生活を送っているかを示す指標となり、町のお祭りに参加したり、結婚することで上昇します。逆に、家畜が死んでしまったり、風邪を引いたときに見舞いに来てくれる人がいないと、幸福度は低下します。

お仕事レベル

前作までは、道具をパワーアップさせることで作業効率が向上しましたが、今作では、作業を繰り返すことで主人公自身のレベルが上がり、作業効率がアップするシステムが採用されています。レベルは3段階あり、レベルが上がるごとに道具の色が黒→銀→金へと変化します。

増築

家の増築システムも進化し、前作までの全体的な増築に加え、お風呂やログテラスなど、特定の施設を指定して増築できるようになりました。

リュックサック

リュックサックが登場し、農具を8個、その他のアイテムを8個まで収納できるようになりました。これにより、アイテムの持ち運びが格段に便利になり、牧場生活の効率が向上しました。

結婚

女の子との会話やアイテムのプレゼントを通して「愛情度」を高めることで、プロポーズが可能になります（条件を満たせば、女の子からプロポーズされることもあります）。結婚した女の子は牧場の作業を手伝ってくれるようになり、結婚後、最短で1ヶ月後に妊娠、さらにその2ヶ月後には出産します。ただし、結婚後も愛情度を維持しないと、最終的には実家に帰ってしまうこともあるので注意が必要です。

また、結婚候補の女の子には、それぞれライバルとなる男の子が存在します。ライバルとの友好度が高く、かつ対応する女の子の愛情度が低い場合、ライバルと女の子が結婚してしまうことがあります。

花の芽町の施設と住民

花の芽町には、花屋、ケーキ屋、道具屋、教会、酒場、薬屋、土産物屋、図書館など、様々な施設があり、個性豊かな住民たちが生活しています。各施設や住民との交流を通して、ゲームはより深く、より豊かな体験へと発展していきます。

各お店や住人の詳細な情報については割愛しますが、それぞれが牧場生活を豊かにする役割を担っており、彼らとの交流がゲームを進める上で重要な要素となります。

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