特別編必殺仕事人 恐怖の大仕事 水戸・尾張・紀伊

特別編必殺仕事人 恐怖の大仕事 水戸・尾張・紀伊

『特別編必殺仕事人 恐怖の大仕事 水戸・尾張・紀伊』は、1981年1月2日に放送された時代劇で、朝日放送と松竹が制作し、テレビ朝日系列で放映されました。この作品は、藤田まことが主演する『必殺仕事人』シリーズの一環として、特別に制作された長時間スペシャル番組です。

概要

このエピソードは、1980年12月26日の第80話と、1981年1月9日の第81話の間に位置しており、シリーズの特別編として特に注目されました。物語の中で、次回作『必殺仕舞人』の主人公である坂東京山役の京マチ子が早くも特別出演しています。また、当時人気の漫才師であるB＆B、紳助竜介、ツービートの三組がゲスト出演予定でしたが、多忙な年末スケジュールのため実現しませんでした。

あらすじ

物語は元旦に始まります。南町奉行所の留守居役を務める中村主水は、平穏無事な正月を希望していました。しかし、彼は痺れ薬の仕込まれた酒と料理によって昏倒し、背後に迫る陰謀に巻き込まれてしまいます。意識を取り戻すと、謎の男市三から1000両の報酬で御三家の筆頭家老と堂島のコメ問屋、室田屋利兵衛の暗殺を依頼されます。断ることができず、今回の仕事を引き受けた主水は、仲間たちと共に困難な任務に挑むことになります。

登場人物

• - 中村主水（演 - 藤田まこと）：南町奉行所の定町廻り同心で、正月を楽しむ余裕もなく脅迫されて仕事を引き受けます。
• - 畷左門（演 - 伊吹吾郎）：おでん屋の主人で、主水と同様に家族を守るために仕事を引き受けますが、捕らえられる運命に。
• - 秀（演 - 三田村邦彦）：飾り職人で、仲間を助けるため再び仕事人としての道を歩む決意をします。
• - 加代（演 - 鮎川いずみ）とおしま（演 - 三島ゆり子）：仕事人の密偵で、主水たちの助けを求める中で重要な役割を果たします。
• - 与市（演 - フランキー堺）：巧妙な紐技術を駆使する仕事人で、事件に関わる重要なキャラクターです。
• - 坂東京山（演 - 京マチ子）：民謡手踊り一座の女座長で、主水たちとの協力関係が展開されます。

敵対キャラクター

物語には、桃井兵庫（演 - 御木本伸介）を始めとする強大な敵が立ちふさがります。桃井は徳川御三家の筆頭家老で、腐敗した権力を持ち、利兵衛をはじめとする相手を手中に収めようとします。そして、室田屋の利兵衛（演 - 岡田英次）も、彼の計画に巻き込まれ、命を狙われることになります。

制作情報

この特別編では、脚本に野上龍雄、大津一郎、筒井ともみが参加し、音楽は平尾昌晃、監督は工藤栄一が務めました。特に、主題歌「やがて愛の日が」は、番組の雰囲気を引き立てる重要な要素として評価されています。

結論

『特別編必殺仕事人 恐怖の大仕事 水戸・尾張・紀伊』は、必殺シリーズの特別な一面を見せる魅力的なエピソードであり、時代劇のファンならずとも楽しめる内容となっています。シリーズの中でも特に印象深い作品として、今でも多くの支持を受けていることは間違いありません。

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