特別警備隊 (皇宮警察)

特別警備隊について

特別警備隊（Imperial Guard Special Security Unit, IGSSU）は、日本の皇宮警察本部に所属する警備部隊であり、都道府県警察の機動隊に相当する役割を担っています。

組織構成

特別警備隊は1個中隊で構成され、中隊は3個小隊に分かれています。隊員は約50名で、中隊長は皇宮警部、小隊長は皇宮警部補が務めます。皇宮警察本部警備部警備第一課に設置されています。

儀仗隊としての役割

特別警備隊には儀仗隊が組織されており、外国大使や公使の騎馬護衛、側車儀衛など、皇室関連の儀式における警備や儀礼的任務を遂行します。即位の礼では、束帯姿の威儀者として護衛を行い、大喪の礼や皇族の葬儀においては、儀礼服や衣冠姿で出棺の列を護衛します。

訓練と実務

特別警備隊に入隊した隊員は、警視庁第一機動隊での教育と訓練を通じて、警備の実務能力を習得します。これにより、高度な警備活動を遂行するための専門知識と技能が培われます。

部隊の再編

2022年4月4日、特別警備隊は従来の護衛署などとの兼務体制から、銃器対策、爆発物・NBC（核・生物・化学）対策、災害対策に特化した専従部隊へと再編されました。これにより、より専門性の高い任務遂行が可能になりました。

装備とテロ対策

特別警備隊員の一部は、要人警備やテロ対策のため、短機関銃（H&K MP5）を装備しています。皇宮警察には2002年から短機関銃が配備されていましたが、当初は公表されていませんでした。2004年には、皇宮警察本部庁舎で短機関銃の誤発射事件が発生し、その存在が公になりました。その後、2016年の年頭視閲式では、特殊防弾衣を着用し、MP5を携行した特別警備隊が視閲を受けました。

参考情報

特別警備隊は、皇室の安全を守る重要な役割を担っており、その活動は多岐にわたります。日々の訓練を通じて、常に国民の期待に応えることができるよう、隊員一同、任務に励んでいます。

関連情報
親衛隊
近衛兵
ボディーガード
特別警衛掛
特殊部隊

外部リンク
[皇宮警察本部-皇宮警察本部の仕事](https://www.kunaicho.go.jp/kunaicho/gokyo/keisatu.html'>皇宮警察本部-皇宮警察本部の仕事)

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