特命捜査室
特命捜査室
『特命捜査室』（とくめいそうさしつ）は、1969年7月3日から9月25日までの期間にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマです。物語は東京都内の一つのホテルを拠点に、秘密の命令を受けた特命捜査官たちが、スパイ活動や極秘捜査を通じて大規模な事件を解決していく様子を描いています。
背景と制作
このドラマは前番組『ブラックチェンバー』と同様に、生島治郎の小説シリーズ「影」からインスパイアを受けて制作されました。そのため、物語にはスリルとサスペンスが溢れており、秘密捜査官たちの活躍がメインテーマとなっています。視聴率が振るわなかった前作からの転換を図り、タイトルも新たに日本語に改められました。一般的には『ブラックチェンバー』という名前がそのパンチ力の不足から再考され、この名称に至りました。
出演者としては、中山仁や千葉治郎、賀川雪絵といったキャストが、前作から同じ役名で続投しています。『ブラックチェンバー』に比べて、本作はより明るく、楽しい雰囲気を醸し出している点が大きな特徴です。
現存状況と放送情報
本作のポジフィルムに関しては、東映にて第1話「005危機連発」の保存が確認されているものの、第2話以降のフィルムは行方不明となっている状況です。最初のエピソードは、過去に東映チャンネルで放送された例もあり、視聴者にとっては貴重な体験となりました。
全13話の内容を収めたDVDやブルーレイのリリースはされていないため、作品を好きな方々にとっては手に入れにくい状況が続いています。
放送期間
スタッフ
原作を手掛けたのは生島治郎であり、プロデューサーには新藤善之（フジテレビ）、渡辺洋一（東映）、吉川進（東映）の名前が挙げられます。また、脚本や監督については具体的な情報が放送リストに記載されています。音楽は八木正生が担当し、擬斗は林成二郎がつとめました。撮影には瀬尾脩、録音には岩田広一など、多くの優れたスタッフが関わっています。
キャスト
主なキャストには、中山仁（鏡俊太郎）、桜町弘子（桜弘子）、大橋一元（星一郎）、千葉治郎（英二）、賀川雪絵（南恭子）、高城丈二（旭吾郎）などが起用されています。ナレーションは六本木真が担い、登場人物たちの魅力を一層引き立てています。
総括
『特命捜査室』は、その魅力的なストーリーラインやキャスト、そして制作背景から、1960年代の日本のテレビドラマの中でも特に印象的な作品といえるでしょう。特命捜査官たちの活躍は、視聴者に緊張感と興奮をもたらし、今なおその価値は色あせていません。
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