特牛駅

特牛駅について

特牛駅（こっといえき）は、山口県下関市豊北町にある、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陰本線の駅です。その難読な駅名から、様々なメディアで取り上げられることもあります。

歴史

1928年（昭和3年）に鉄道省小串線（現在の山陰本線）の延伸に伴い開業しました。当初は旅客と貨物の両方を取り扱っていましたが、1961年に貨物、1971年には荷物の取り扱いを廃止しました。国鉄分割民営化により、1987年からはJR西日本の駅となっています。
2023年7月には、大雨の影響で一部区間が不通になり、一時的に代行バスが運行されました。

駅名の由来

「コトイ」という地名に由来しています。この地名の由来については、以下の3つの説があります。

牝牛を意味する方言の「コトイ」から
日本海の入り江を指す「琴江」から
重い荷を背負う丈夫な牛を意味する

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅で、棒線駅のため、どちらの方面行きの列車も同じホームから発車します。以前は交換可能な駅でしたが、1970年頃に棒線駅となりました。駅舎からホームへは階段を上り、かつての下り線跡を渡る必要があります。ホームには待合室が設置されています。駅の管理は長門鉄道部が行っており、簡易委託駅として、道路を挟んだ向かいの建物で切符が販売されています。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は減少傾向にあり、2022年の年間利用客数は2643人でした。

駅周辺

駅は下関市豊北町の北西部に位置し、内陸部の斜面上の集落の高台にあります。駅前には国道435号が通っており、周辺には田畑や民家が点在しています。観光地や大規模施設はありませんが、特牛集落や特牛漁港へは約3kmの距離です。また、角島への最寄り駅でもあり、国道191号と県道275号を経由して角島大橋を渡るとアクセスできます。

バス路線

駅前にはブルーライン交通のバス停があり、特牛集落や角島大橋を経由して角島を結ぶ路線があります。かつては角島への町営渡船乗り場であった肥中港や島戸港とを結ぶ路線もありましたが、角島大橋の開通に伴い廃止されました。その他、豊北町中心部や豊田町中心部への路線も運行されています。

エピソード

特牛駅は、2005年公開の映画『四日間の奇蹟』で、「伊上畑駅」として登場しました。映画では、主人公が失意のうちにホームから飛び込もうとするシーンが撮影されました。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

■山陰本線
阿川駅 - 特牛駅 - 滝部駅

脚注

特筆事項なし

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 特牛駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道

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