ブルーライン交通

ブルーライン交通株式会社

ブルーライン交通株式会社は、山口県北西部を主な営業エリアとするバス事業者です。親会社は、山口県内における主要な路線バス事業者であるサンデン交通であり、その地域子会社としての役割を担っています。ブルーライン交通の歴史は、個人事業として路線バスを運行していた「秋枝自動車」に始まります。

沿革

1963年、秋枝自動車はサンデン交通の資本を受け入れ、同社傘下の子会社「秋枝バス」として法人化されました。その後、1966年には「豊北交通」へと社名を変更。1984年には、サンデン交通豊北営業所跡地へ本社を移転しました。1988年4月には現在の「ブルーライン交通」に社名を改め、平成に入ってからはサンデン交通から大津郡日置町および油谷町（現在の長門市西部）の路線を引き継ぎ、営業エリアを拡大しました。さらに、サンデン交通の豊田地区（現在の下関市豊田町）および川棚地区（現在の下関市豊浦町）の路線も継承し、サンデン交通の地域子会社としての性格を強めています。

主な沿革

1963年 9月28日：豊北町阿川に秋枝バス株式会社が設立。
1966年10月24日：秋枝バス株式会社から豊北交通株式会社へ社名変更。
1984年12月13日：サンデン交通株式会社豊北営業所の廃止に伴い、路線運行を引き継ぎ、本社社屋を豊北町神田肥中に移転。
1987年11月20日：サンデン交通が油谷町、大浦線、津黄線の運行を廃止したことに伴い、路線運行を引き継ぎ。
1988年4月1日：豊北交通株式会社からブルーライン交通株式会社へ社名変更。
1989年11月6日：サンデン交通が人丸駅、日置町、長門市線の運行を廃止したことに伴い、路線運行を引き継ぎ。
1993年3月9日：貸切事業区域を拡張（豊浦郡、大津郡、長門市）。
1995年8月1日：油谷町渡海船の廃止により、大浦線を増便。
1997年3月19日：貸切事業区域が山口県全域となる。
1998年3月16日：サンデン交通株式会社が長門市上川西線の運行を廃止したことに伴い、路線運行を引き継ぎ。
1999年10月1日：サンデン交通が豊田営業所、川棚分所の廃止に伴い、路線運行を引き継ぎ。
2000年11月6日：角島大橋開通により、路線バスの乗り入れ開始。
2003年10月1日：「石柱渓」乗り入れ廃止、長門市「図書館前」乗り入れ開始。
平成16年10月1日：ダイヤ改正により豊北町～豊浦町および豊北町～豊田町で相互乗入れ。
2005年2月13日：下関市と豊浦町、豊北町、豊田町、菊川町が合併。
2005年3月22日：長門市と油谷町、日置町、三隅町が合併。
2005年4月1日：長門市油谷「ラポールゆや」、「保健センター」乗り入れ開始。
2006年4月1日：豊北中学校統廃合に伴い、「豊北中学校」乗り入れ開始。
2006年10月30日：貸切事業区域に福岡県北九州市門司区を追加。
2007年10月1日：上川西線新路線開設（「フジ長門店」乗り入れ開始）、長門市白潟地区にて運行開始。
2008年4月1日：ダイヤ改正により、二見駅～滝部線を廃止。大河内・横道を循環（新路線）にて乗り入れ開始、「豊浦病院」乗り入れ開始。
2009年4月1日：「油谷中」乗り入れ廃止、津黄線廃止。
2010年4月1日：「松谷漁協」へ試行運転にて乗り入れ、「情報プラザ前」の廃止。
2011年10月1日：「豊田中央病院」乗り入れ開始。
2013年10月1日：石屋形・厚保本郷線を廃止。
2014年10月1日：高齢者割引定期券「ブルるん♪パス」発売開始。
2015年7月1日：「ｋｉｄｓブルー」 (こども50円バス) 開始。
2016年4月1日：「日永住宅前」廃止、野田・畑上線を廃止。
2017年10月1日：交流センター運行経路を変更。
2024年4月1日：上川西線を廃止。

本社および営業所

本社・豊北営業所：山口県下関市豊北町神田1411
豊田営業所：山口県下関市豊田町大字矢田263-1
豊田営業所川棚分所：山口県下関市豊浦町大字川棚5270-2
油谷営業所：山口県長門市油谷向津具上
大泊休憩所：山口県長門市仙崎大泊

現行路線

ブルーライン交通の路線は、主に「下関市北部（豊北・豊浦）地区」「豊田・美祢地区」「長門地区」の3つに区分されます。全ての路線で、山口県共通バスカードが利用可能です。また、2016年4月1日からは、全線でSUNQパスも利用可能になりました。

下関市（豊北・豊浦）地区

島戸 - 肥中 - 特牛港 -（道の駅ほうほく）- 二見駅 - （小串）小田 - 小串駅 -（豊浦病院）- 川棚駅 - 川棚温泉
豊浦病院・道の駅を経由しない便あり
一部は二見駅発着で運行
滝部駅 - （豊北中学校） - 特牛駅 - （道の駅ほうほく）- 肥中 - 島戸 - 瀬崎公園 - （角島）尾山憩の家
豊北中学校・道の駅を経由しない便あり
阿川駅 - 肥中 - 島戸
豊田町西市 - 荒木温泉 - 一の俣温泉 - 一の俣 - 一の俣温泉 - 荒木温泉 - 西教寺 - 滝部駅
一の俣温泉・一の俣を経由しない便あり
川棚温泉 - 川棚駅 - 豊浦病院 - 川棚駅 - 横道 - 大河内温泉前 - 本郷橋 - （小串）小田 - 豊浦病院前 - 川棚駅 - 川棚温泉
川棚温泉 - 川棚駅 - マーレとようら前 - 涌田 - 養殖場入口
豊浦病院 - 川棚駅 - 黒井 - 室津 - 室津上
川棚温泉 - 川棚駅 - 黒井 - 室津
川棚温泉 - ゆめマート川棚店前 - 松谷入口 - 涌田 - 松谷 - 川棚温泉

下関市（豊田）・美祢地区

豊田町西市 - 西市高校
豊田町西市 - 豊田前 - 御注連 - 桃木- (大嶺) - 美祢駅 - 美祢青嶺高校前 -(美祢市立病院) - 来福台
大嶺・美祢市立病院を経由しない便あり

長門地区

長門市駅方面と川尻方面は古市駅で一部直通運転
古市駅 - 人丸駅 - 渡場 - 上小田 - 小田 - 川尻 - 小田 - 久津 - 大浦 - 油谷島
古市駅 - 人丸駅 - 札場 - 上小田 - 小田 - 川尻 - 小田 - 久津 - 大浦 - 油谷島
古市駅 - 大内山 - 長門市駅 - 長門病院 - 水産校舎前 - 仙崎駅前 - センザキッチン
古市駅 - 黄波戸漁協前 - 黄波戸駅入口 - 長門市駅 - 長門病院 - 水産校舎前 - 仙崎駅前 - センザキッチン

車両

ブルーライン交通の車両は、首都圏や関西圏などからの移籍車が中心です。一般路線バスの約半分は、親会社であるサンデン交通と同じく、屋根がベージュ色、窓下帯がオレンジ色、車体下部が濃い緑色にグレーのストライプという塗装です。サンデン交通からの移籍車両も多く、側面ロゴと後部のイニシャル表記が異なる程度です。以前は、マイクロバスを改造した乗合仕様の車両も在籍していました。2010年頃からは、水色一色の新塗装に「Blue Line」のロゴが入った車両が登場しています。

山口県共通バスカードについて

山口県では、サンデン交通と防長交通が中心となり、県内の複数のバス事業者で共通利用できるバスカードを導入しています。ブルーライン交通は当初、都市型路線が少ないなどの理由から導入を見送っていましたが、利用者からの要望や利便性向上のため、現在は全ての車両で共通バスカードが利用可能です。なお、2019年以降、いわくにバス（旧・岩国市交通局）が広島県のICカードPASPYに移行したため、同社のバスカードは利用できなくなっています。また、サンデン交通ではnimocaが導入されていますが、ブルーライン交通では引き続きバスカードのみの利用となっています。バスカードは、かつてはサンデン交通が発行していましたが、現在は船木鉄道での購入が必要です。

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