犬村小六

犬村小六について

犬村小六（いぬむら ころく、1971年生まれ）は、日本の著名なゲームプランナー、シナリオライター、及びライトノベル作家です。宮崎県で生まれた彼は、早稲田大学の政治経済学部を卒業後、ゲーム業界に足を踏み入れました。彼のキャリアは、数多くの著名なゲームの制作に関与することにより、次第に確立されていきました。

来歴

犬村は、ゲームプランナー及びシナリオライターとしての業績を残し、『幻想水滸伝III』や『THE EYE OF JUDGMENT』、さらには『プリンセスメーカー5』に携わりました。2004年には、エンターブレインのファミ通文庫から、PlayStation 2用ゲームソフト『Remember11 -the age of infinity-』のノベライズを刊行し、作家としてデビューを果たします。この年には他にも多くのノベライズ作品を発表しましたが、2005年から2006年にかけての約一年間は発表が途絶える時期もありました。

2007年、彼の作家としての活動は再開し、小学館のガガガ文庫から初のオリジナル作品『レヴィアタンの恋人』シリーズを刊行。2008年には、高い評価を受けた代表作『とある飛空士への追憶』を発表し、この作品を起点にシリーズ化されることになります。以降、彼の作品は『とある飛空士への恋歌』『とある飛空士への夜想曲』『とある飛空士への誓約』と続き、2015年までの7年間に全4タイトル17冊が刊行されるなど、注目を集めました。

評価

売れない時期もありましたが、2008年にリリースされた『とある飛空士への追憶』は非常に評価が高く、様々な形でメディア展開されました。コミック化や劇場アニメーション化が行われ、ファンからの支持も厚く、さらにこのシリーズはテレビアニメ化も実現しました。このことから、犬村は本作に対して「作者が恐れおののくほどの好評を得た」とコメントしており、amazonエディターからも絶賛されました。特に「2008年上半期、見逃せない1冊」との評価を受け、多くの読者に影響を与えました。

主な作品

ゲームノベライズ

• - 『Remember11 上 こころ編』 （エンターブレイン、ファミ通文庫、2004年）
• - 『Remember11 下 悟編』 （エンターブレイン、ファミ通文庫、2004年）
• - 『ファナティック』 （エンターブレイン、ファミ通文庫、2004年）
• - 『ナイトウィザードノベル 蒼き門の継承者』 （エンターブレイン、ファミ通文庫、2004年）

オリジナル小説

• - 『レヴィアタンの恋人』 （小学館、ガガガ文庫、2007年 - 継続中）
• - 飛空士シリーズ：

- 『とある飛空士への追憶』 （2008年）
- 『とある飛空士への恋歌』 （2009年 - 2011年、全5巻）
- 『とある飛空士への夜想曲』 （2011年、全2巻）
- 『とある飛空士への誓約』 （2012年 - 2015年、全9巻）

• - 『サクラコ・アトミカ』 （星海社、2011年）
• - 『やがて恋するヴィヴィ・レイン』 （小学館、ガガガ文庫、全7巻）
• - 『プロペラオペラ』 （小学館、ガガガ文庫、全5巻）
• - 『白き帝国』 （小学館、ガガガ文庫、既刊2巻、2024年刊行予定）

現在、犬村小六はノベライズ作品ではなく、主にオリジナル作品の執筆に専念しています。彼の作品は、ファンタジーや冒険をテーマにした物語が多く、多くのファンに愛されています。

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