独島 (揚陸艦)

独島（ドクト）

独島（どくとう、ドクト、韓国語では독도）は、大韓民国海軍の独島級揚陸艦の1番艦であり、2005年7月12日に釜山の韓進重工業の造船所で進水しました。この艦は現在、大韓民国海軍の旗艦であり、また最大の艦船としての役割を果たしています。独島の就役以前には、9,000トン級の補給艦である「天池」が最大の艦船でしたが、独島の就役によってその記録は更新されました。

艦の仕様と構造

正式にはヘリコプター揚陸艦（LPH: Landing Platform Helicopter）と呼ばれる独島は、大型揚陸艦の中でも特に設計されたもので、大韓民国海軍が推進していた「大型揚陸艦構想（LPX: Landing Platform Experimental）」の一番艦です。この艦は、複数のヘリコプターが同時に離着陸可能な大型ヘリコプター甲板を装備しており、これにより強襲揚陸艦（LPH・LHA・LHD）としての機能を有しています。

名前の由来

艦名の「独島」は、大韓民国の東海にある島々から名付けられています。この独島は、慶尚北道鬱陵郡に位置し、歴史的に日本との間で帰属に関する争いがあります。そのため、日本の外務省は独島艦の艦名に抗議したことがありますが、大韓民国の外交部はこの抗議に対して反論し、遺憾であると表明しました。艦名と島名を区別するため、「独島艦」とも呼ばれることがあります。

艦歴：独島の活動

独島は2007年7月3日に海軍に正式に就役しました。就役前には、韓国海軍61周年を記念するイベントで甲板に人文字で「61」と描くパフォーマンスも行われ、これが初めての活動となりました。2007年12月には、マレーシアのランカウィ島で開催された海事航空展覧会（LIMA）に参加し、独島の名が海外に知られるきっかけとなりました。

2010年には、天安沈没事件の際に行方不明者の救助活動を指揮し、同年7月には米韓合同軍事演習「不屈の精神作戦」にも参加しました。また、2014年のセウォル号沈没事故では、救助サポート本部として活躍し、行方不明者の捜索活動を命令しました。さらに、2015年10月には韓国海軍70周年を記念する観艦式にも参加しました。

まとめ

独島は、豪華な性能を誇る揚陸艦としてだけでなく、その名に込められた深い歴史的背景と複雑な国際的な関係を持つ艦船でもあります。今後も独島はその活動を通じて大韓民国海軍の重要な役割を果たし続けていくことでしょう。

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