猪瀬浩平

猪瀬浩平氏は、1978年生まれの日本の文化人類学者です。現在は明治学院大学教養教育センター教授、および同大学ボランティアセンター長を務めています。また、日本ボランティア学会運営委員、NPO法人のらんど代表理事としても活動しています。

学術的なキャリアとしては、日本学術振興会特別研究員や、東京大学「21世紀COE 共生のための国際哲学交流センター」特任研究員を歴任しています。

経歴

埼玉県浦和市（現：さいたま市）出身で、1997年に埼玉県立浦和高等学校を卒業後、大阪大学人間科学部人間科学科に進学しました。大学在学中から見沼田んぼ福祉農園の活動に参加し、後に見沼・風の学校事務局長に就任しています。2001年に大学を卒業後、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻（文化人類学）に進み、修士課程を2003年に修了。その後、博士課程に進みましたが、2007年に単位取得満期退学しています。

2007年からは明治学院大学教養教育センターで教鞭を執り、専任講師、准教授を経て、2018年より教授を務めています。

2018年には、大東文化大学の渡辺雅之氏らと共に、「子どもと外交は無関係である」という声明を発表し、朝鮮学校への補助金支給再開を埼玉県および埼玉県議会各会派に求めています。

専門分野は、民俗学、ボランティア学、環境社会学、科学技術社会論と多岐に渡ります。また、農業、山岳、焚き火といった身体活動にも関心を持っています。

著書

『村と原発 窪川原発計画をもみ消した四万十の人びと』（農山漁村文化協会、2015年）
『分解者たち 見沼田んぼのほとりを生きる』（生活書院、2019年）
『ボランティアってなんだっけ？』（岩波書店、2020年）

所属学会

日本文化人類学会（旧日本民族学会）
環境社会学会

出演

こころの時代「すれ違う こすれ合う」（2025年2月9日、NHK Eテレ）

猪瀬氏は、学術研究に加えて、地域社会や環境問題への積極的な関与を通じて、現代社会における課題解決に貢献している文化人類学者と言えるでしょう。

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