獅司大

獅司 大（しし まさる）

基本情報

獅司 大は1997年1月16日、ウクライナのメリトポリで生まれました。本名はソコロフスキー・セルギイ（Соколовський Сергій）。彼は現役の大相撲力士であり、雷部屋に所属しています。入門当初は入間川部屋にいました。身長は193cm、体重は171kgで、最高位は2024年9月場所での西十両2枚目です。

来歴

獅司は2人兄弟の兄として育ち、メリトポリ市内のタヴリア学校を卒業しました。ウクライナで6歳からレスリングを始めた彼は、15歳で相撲に転向し、その後すぐに欧州選手権で優勝するなどの成果を上げました。

初土俵を踏んだのは2020年3月のこと。彼はウクライナ出身の初の力士であり、四股名の「獅」は「百獣の王」に由来し、「司」は当時の師匠の四股名から取られています。体格に恵まれ、入間川部屋の三段目力士を圧倒するほどの実力を持つことが評価され、若藤からは「ミニ把瑠都」と称されました。彼は序ノ口から順調に番付を上げ、3段目へと昇進しました。

2021年1月場所では怪我が響くも途中出場し、連勝を果たして三段目を通過。その後も勢いが衰えず、2021年9月場所では東幕下8枚目にまで昇進。しかし、幕下上位での厳しい戦いが続き、初めての負け越しを経験します。2022年2月以降は再び勝ち越しを続け、2023年には更に高みを目指しました。

2023年5月場所では西幕下2枚目にて強さを見せ、新十両の権利を獲得。特にウクライナ侵攻の影響で、大きな声援を受けながら試合をこなしました。2024年7月場所では、自己最高の11勝を挙げ、優勝争いでも健闘し注目を集めています。

取り口

獅司の相撲スタイルは、主に体格を活かした四つ相撲です。左四つで寄り切るのが勝ちパターンで、長身を活かしているため肩越しの上手も得意です。突っ張りや上手投げも強力であり、様々な技術を持ち合わせています。最近では経験豊富な力士とも接することでさらなる成長を遂げています。

人物

寿司やボルシチ、ピロシキを好む獅司。特にマクドナルドのハンバーガーやピザが好きで、部屋の近くで頻繁に楽しんでいます。勝ったときには「うれ獅司」、負けたときには「かな獅司」とユーモラスな発言もする彼は、家族を大切に思える心優しい一面があります。

日本語が上達し、「ファミリー」や「家族」を大切に思う彼は、兄弟子からのサポートを受け交流を深めることに感謝しています。尊敬する力士は栃ノ心で、彼のような力相撲を取りたいと考えています。獅司の個性が垣間見えるエピソードや彼の努力に、これからも目が離せません。

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